お笑いコンビ・TKOの木本武宏が1月23日、東京都内で会見を開き、巨額投資トラブルについて謝罪。返済の進展状況について言及した。
木本は昨夏、多くの知人や後輩芸人を巻き込む7億円超の投資トラブルが報じられ、長年所属した松竹芸能を退所。その後は返済と工面に奔走し、騒動発覚から半年というタイミングで記者の前に立った。
木本によると、「FXトレードで友人らと1億7000万円、不動産は友人ら4人と約5億円をつぎ込んだ」とのことで、「今考えたらバカな話と重々承知していますが、ワラにもすがる気持ちだった」という。また、返済の経緯と現在の借金について聞かれると、「まず1億7000万円のうち、6000万円は返ってきたので、1億1000万円は宙に浮きました。不動産の約5億のうち、1億6000万円が返ってきていたので、3億4000万円が宙に浮きました。ということで(残りの借金)約4億5000万円をどうしようと思って、最初は焦ってました。現在はいろんな協力を得て、約3分の1程度に収まってます」と答え、順調に返済が進んでいるとのこと。
木本は「腕時計とか車とか洋服、家財。これがお金になるというものは小物を含めてほとんどお金に換えた」と語り、自身の生活費については「知人のやられている会社とか、そこで力を貸していただいたり。建物のメンテナンス、映像の編集が趣味でお手伝いさせてもらってアルバイト代を受け取ったり。顔がバレないような働き口を紹介してもらった」と説明した。
「木本自身もお金を預けた相手が無資格で金融商品を取り扱っていたことは知らなかったといい、結果的に自らの確認不足で多くの仲間を巻き込んでしまったことを猛省しました。しかし、トラブル発覚からわずか半年にもかかわらず、返済の半分以上が完了したとの説明には、ネット上で『立派だと思います』『逃げも隠れもせずに自分の責任を全うする姿勢って、どれほどの人ができるんでしょう』『普通の人はここまでの負債を抱えたらほぼ逃げますからね』などと評価する反応も集まっています」(テレビ誌ライター)
昨年12月、木本の返済計画が順調に進み、トラブル決着が近いと報じられた際には、元衆院議員で投資家・杉村太蔵も「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)でその当時、伝えられた返済状況に驚き、「まず6億円を集めてきたと。それで、それがどっかにいっちゃったと。何とかしたくて、違う所から3億5000万円調達してくると。とんでもない金融マンですよ」と絶賛。迅速な問題解決能力を受け、“TKO投資顧問”を立ち上げることを勧めていた。
今回のトラブルを経て、「この世にうまい話はない」と実感したとこぼす木本。今後は地道に芸能活動を再開させ、お茶の間に明るい笑いを届けてほしい。
(木村慎吾)