「便秘がちでなんだか調子がよくない……」と感じていませんか? そんな悩みを持つ人は、トレンドの「大麦」を試してみてはいかがでしょうか。大麦に含まれるβ-グルカンは、排便促進効果、正常な腸機能の維持などが期待できるそうですよ。
そう話すのは、2022年12月15日に開催された日本スープ協会のセミナーに登壇した東京慈恵会医科大学附属病院栄養部課長の濱裕宣さん。
「大麦のβグルカンは、ビフィズス菌などの有益な腸内細菌の栄養となり、それら善玉菌の増殖や活性化をさせることによって腸内フローラを改善します。これにより、癌や糖尿病、肥満などさまざまな疾患の治療、美容効果などが期待されています」
大麦と聞くと、「調理が面倒そう」「美味しくなさそう」と感じるかもしれません。でも、濱さんによれば、大麦をごはんに混ぜるだけで手軽に摂取できるそうですよ。
また、大麦を茹でた「ゆで大麦」を作って冷凍しておけば、そのままスープや味噌汁に入れるだけで一品が完成しちゃいます。自分の好きなスープを自宅にストックしておけば、いつでも気軽にお通じ対策ができるというわけです。自然解凍や流水解凍をすれば、サラダや和え物、ハンバーグやミートローフなどにも使えるそう。多用途に活用できるのはうれしいですね。
ここでは、前述のスープセミナーで披露された、スープ作家である有賀薫さんのゆで麦を使ったレシピを紹介していきましょう。ぜひ試してみてくださいね。
【にんにくチキンチャウダー】
〈材料〉(1人分)
■ハウス食品「北海道クリーミースープの素」大さじ3/鶏もも肉1枚(350g) /キャベツの葉3枚/にんにく3~4片(1/2株)
■オリーブオイル大さじ1/塩、胡椒少々/ゆで麦 80g/バター10g/(好みで)レモン
〈作り方〉
1.にんにくは皮をむいてばらしておき、キャベツは手で食べやすい大きさにちぎる。鶏もも肉は6つぐらいに大きめにカットして塩をふる
2.厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、鶏もも肉を皮目を下にしてこんがり焼く。焼き目がついたら裏返し、水1カップとヘラなどでつぶしたにんにく、キャベツを加えてふたをして10分蒸し煮する
3.水3/4カップと牛乳を1/2カップ加え、スープの素を加える。ゆで麦にバターを混ぜたものと胡椒をかければ出来上がり。好みでレモンの串切りを添える
便秘対策として、スープやごはんに大麦を美味しく取り入れて、スッキリした毎日を目指しましょう。