韓国発のデジタル・マンガ形式「WEBTOON(ウェブトゥーン)」をご存知ですか? スマホで読みやすくなるように縦スクロールができるマンガのことで、フルカラーが多くなっています。マンガを読まないスマホ世代でも馴染めるのがポイントです。近年では日本のオリジナル作品も発表されてきており、注目が集まっています。
そんなWEBTOONで最近リリースされたのが、『晴天のデルタブイ』という作品。実際に宇宙ロケットの設計・開発が進んでいる北海道大樹町を舞台にしたストーリーで、民間のベンチャー企業がロケットを開発して宇宙に到達させるまでの波乱万丈な道のりを、群像劇としてドラマチックに描いています。
この作品が新しいのは、WEBTOONにおける「シンセフィクション」の先駆けであること。シンセフィクションとはフィクションとノンフィクションを合成したもので、事実に基づいて実在する人物が持つ本質的な役割、魅力を新解釈した物語をいいます。実在する実業家の堀江貴文さんが美少女役で登場するなど、“シンセフィクションの神”ともいわれている原作者かっぴーさんの絶妙なアレンジに注目です。
この作品を手がけているのは、DXを推進する事業開発を行うINCLUSIVEとデジタルコミックエージェンシーのナンバーナイン。INCLUSIVEの代表である藤田さんは、「インターステラテクノロジズ(ロケットスタートアップ)の皆さんが大樹町から宇宙を目指すその情熱に心を打たれ、たくさんの人に知ってもらいたいという想いからこのプロジェクトは始まりました。この熱い物語を通して、新しい日本のものづくりを感じてください!」とコメントしています。LINE マンガとebookjapanで読むことができ、全30話が予定されているとか。宇宙へのロマン溢れるストーリーが楽しめそうですね。
また、日本でWEBTOONといえば『ReLIFE』が話題になりました。漫画アプリでの連載に、アニメ化や実写化までしてしまった作品です。社会人男性の主人公が無職になり、社会復帰の実験として高校生活をやり直す姿を描くストーリーでした。他に、WEBTOONの人気を牽引した作品として、韓国発の『俺だけレベルアップな件』があります。2018年の連載開始後、数百億ものビューを獲得し、大ヒットとなりました。WEBTOONを知るには、まずはこれらの人気作品に目を通してみるのもいいでしょう。
WEBTOONは、今後日本でもますます浸透していきそうです。まだ読んだことがないというなら、今すぐにでも体験してみてはいかがでしょうか。