3月31日に、ジャニーズ事務所に籍を置く満22歳を迎えたジャニーズJr.たちが活動継続を話し合い、事務所と合意に至らない場合は契約終了する定年制が導入される。すでに複数名のジャニーズJr.たちが退所し始めているという。
新制度導入を歓迎する業界関係者は少なくない。スポーツ新聞の芸能記者はいう。
「昨今、元ジャニーズJr.が大成しているからです。グローバルボーイズユニットのJO1の白岩瑠姫は元ジャニーズJr.。ジャニーズではデビューできませんでしたが、日韓オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』で優勝して、日韓で活躍するユニットメンバーとなりました」
同オーディション第2弾「PRODUCE 101 JAPAN SEASON 2」からは、INIが生まれた。ここの“辞めジャニ”は田島将吾。同期はKing & Princeの岸優太で、KAT-TUNのバックダンサーとして足跡を残した。しかし、16年に退所。INIとして実を結んだ。
PRODUCE系は民放ではTBSが仕切ったが、対して、“オーディションの宝庫”といえば日本テレビ。朝の情報生番組「スッキリ」が密着する形で、ガールズグループ・NiziUが誕生。審査員で音楽プロデューサーのJ.Y.Parkも相乗効果で知名度を高めた。
同番組では、AAAの日高光啓が「SKY-HI」名義で開催したボーイズグループ発掘オーディション「THE FIRST」も密着した。SKY-HIが自腹の1億円を出資したことも話題となり、BE:FIRSTが誕生した。元をたどれば、日高は辞めジャニ。中学生の時に入所して、同期にNEWSの小山慶一郎がいる。ジャニーズでは芽が出なかったが、AAAのオーディションに合格。グループはドームツアーを実現させ、「NHK紅白歌合戦」に連続出演するなど、ダンス&ボーカルユニットとして絶大な人気を誇った。
逆パターンもある。“現ジャニ”King & Princeの平野紫耀は、地元の愛知県に在住していたころ、東海地方のご当地イケメン集団・BOYS AND MEN(呼称、ボイメン)に属していた。当時、中学生。グループが始動した10年から1年という短い在籍期間だった。
ジャニーズのビフォー・アフター。スター性がある美男子はどこにいても輝けるようだ。
(北村ともこ)