滅多に怒ることがない“仏の芸人”ウッチャンナンチャン・内村光良。だが、ある後輩の「丸い背中」だけはどうしても許せなかったようだ。
2月25日、情報バラエティ番組「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)では、明治安田生命が調査した「理想の上司ランキング」について取り上げた。アンケートに答えたのは今春に社会人となる学生で、温厚で物腰の柔らかいイメージが強い内村が7年連続で1位だったという。
この結果には番組MCの今田耕司も「納得の1位」とし、内村が実際に怒ったことがあるのは、「ロケ先でスタッフさんが一般の人に荒い扱いをした時。“こっちはお邪魔してる立場やから、絶対にそんなことしないでほしい”って」と、その人間性がうかがえるエピソードを紹介した。
しかし、専門家として同番組に出演した、週刊文春の元記者・中村竜太郎氏によれば、そんな優しすぎる内村を「ガチギレさせた」芸人が1人だけいたとか。内村と付き合いの長いキャイ~ン・ウド鈴木だという。何でも、「ある番組で、シンクロナイズドスイミングをする企画があった」というが、「一生懸命やってたけど、ウドさんの背中が丸かった。その上に内村さんが乗らないといけないんだけど、何度乗っても滑ってしまう。それで大声を上げて、水面をバシバシ叩いて怒鳴った」というのだ。
「ウドは高校時代から柔道に励む体育会系で、初段の実力者。その影響で背中の筋肉が突起しており、もともと猫背な体型も相まって、今田は『芸人の中でいちばん背中に乗りにくい芸人』だと表現していました。ウドにとっても、まさか温厚な内村から“背中の丸み”でマジギレされるとは想像もしていなかったでしょうが、同時に、真剣に企画にチャレンジしていた内村のマジメな性格も伝わるエピソードとも言えますね」(テレビ誌ライター)
なお、ウドは2003年8月放送のTBSラジオ「さまぁ~ずの逆にアレだろ」で、当時を回想している。深夜まで続いたシンクロの稽古にイライラを募らせた内村から怒鳴られ、水面を「パーンッ!」と叩いたと振り返った。また、その場にいた相方・南原清隆も、珍しすぎる内村のマジギレにドン引きし、気を遣う様子もあったという。
その後は家族ぐるみの付き合いにも発展した内村とウドだが、おたがい、長いキャリアの中では様々な葛藤もあったようだ。
(木村慎吾)