登録者数70万人を超える人気女性YouTuber・ひよんが3月4日、自身のYouTubeチャンネルを更新。2020年に立ち上げた自身のアパレルブランド・9unq(クアンク)を今月31日に終了することを報告した。
ひよんはダイエットやヘアアレンジ、メイク動画で人気の韓国人美容系YouTuber。昨年6月には結婚したことを動画で報告し、ファンからは2000件を超える祝福コメントが殺到した。
そんな彼女がブランドを終了した理由の一つはライフスタイルの変化だという。30歳となったひよんは自分の考え方や感覚が変わり、ブランドを続けていくにあたり不安が大きくなっていったそうだ。
ひよん自身が店頭に立ったポップアップショップなども開催された人気ブランドであっただけに、
「なくなっちゃうのは寂しいけど本当に9unqのお洋服大好きだったのでボロボロになるまでずっと着続けます!」
「3年間お疲れ様でした。一生懸命お話ししてくれてありがとう」
「ブランドがなくなっても、ずっとひよんちゃんが大好きです」
と、ファンからは応援メッセージが寄せられている。
しかし、近年人気YouTuberによるアパレルブランドの閉店が相次いでいるように思える。
たとえば、吉田朱里は2019年4月にスタートしたAmiuu wink (アミュウィンク)を、2020年11月、所属していたアイドルグループ・NMB48を卒業すると同時に閉店。エミリンこと大松絵美も、2020年9月に立ち上げた自身のアパレルブランド・「EDNAエドナ」をYouTubeとの両立が難しいことを理由に2022年に休止。男女コンビYouTuberとして人気だったヴァンゆんは、2020年8月、ゆんの夢であったUNVAMYを創立するも、2022年秋冬シーズンでブランドは終了した。
YouTuberによるアパレルブランドは、なぜ短期間でこんなにも消えていくのか。その理由をアパレル関係者が耳打ちする。
「アパレル産業は、比較的小資本で始めやすいんですが、チャンネル登録者数の多い人気YouTuberなら、ファンからある程度の購入が見込めるます。それで、名前の知られたYouTuberがブランドを立ち上げることが多いんです。ただ、売上の見込み数を間違えて多くの在庫を抱えてしまったり、登録者数が多いYouTuberでも、なんとなくチャンネル登録をしているだけのライトなファンが多い場合はほぼ商品が売れなかったりと、長く続かないケースも多いようです」
応援しているファンにとっては、ブランド終了は寂しいことだろう。人気商売のウラにはさまざまな事情が隠されているようだ。
(佐藤ちひろ)