3月12日に最終回が放送されたドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)。安藤サクラ演じる主人公・麻美が、タイムリープして、何度も人生をやり直し“徳”を積むこの物語。夏帆、木南晴夏、水川あさみ、黒木華、松坂桃李など豪華キャスト陣が集結し、冬ドラマの中でも高い人気を誇っていた。中でも注目されたのが、染谷将太演じる麻美の幼なじみ・福ちゃんこと福田俊介の“歌”だ。劇中、福ちゃんは、デビューを夢見てカラオケボックスでバイトをしながら音楽活動をしてきたが、
「成人式を終えた麻美たち同期がカラオケボックスに集まり、福ちゃんがオレンジレンジの『イケナイ太陽』を熱唱。歌い終わると『実はオレ、音楽やろうと思ってさ』『マジでオレ、音楽業界変えてやろうと思っててさ』と宣言すると、同級生らも『福ちゃんマジで絶対売れるよ』『私CD買うー!』などと盛り上がるシーンがありました。これを見た視聴者からは、染谷の微妙な歌唱力についてのコメントが数多く上がり、話題となったんです」(芸能ライター)
いわく、「染谷将太のクセ歌がうまいのかなんなのかわからなくなってる」「絶妙に下手な歌で路上ライブしてるのが染谷将太ってじわじわくる」といった具合だ。
「染谷は2月12日配信の『Real Sound』のインタビューで歌を『練習しすぎないようにしました(笑)』と、ドラマ撮影秘話を明かしていました。『そのくらいにしておいたほうが福ちゃんの歌唱力にはちょうどいいかなと思ったんです』とも答えています」(女性誌記者)
そんな染谷だが、2017年に出演した映画「ポンチョに夜明けの風はらませて」では、ギターを演奏しながら主題歌「明日とかどうでもいい」を熱唱。彼にギターの指導を行った音楽家・青木健氏は、「何より驚かされたのが、その集中力だ。(中略)何があっても揺るがないどっしりとしたプロフェッショナル根性のようなものを感じた」と染谷の歌唱力を称賛しているのだ。
「染谷は過去にCDもリリースしています。2014年公開の映画『TOKYO TRIBE』での役名“MC SHOW ”の名前で楽曲は『HERE COMES THE KILLER』。映画では、プロ並みのラップで観客を魅了し、SNSでも『個人的に染谷将太のラップのフローにヤられた!』『“TOKYO TRIBE”のサントラを試聴したら、染谷将太のラップがとてもカッコよくビックリした』など高い評価を受けました」(音楽関係者)
どうやら「ブラッシュアップライフ」での微妙でジワジワ来る歌唱力は、役作りの賜物だったようだ。
(窪田史朗)