高齢の親に準備したい“進化”した市販の介護食2選

 現在、自宅で家族の介護を行っている中で、食事の介助についてさまざまな思いを抱えている人も多いのではないでしょうか。

 ネスレ日本のネスレ ヘルスサイエンス カンパニーが2023年2月、同居家族の在宅介護を行う人500名を対象に『在宅介護に関する調査』を実施したところ、多くの人が在宅介護において不安を感じながらも安全に配慮しつつ在宅介護を行っており、その中で負担軽減のために食事に関する何らかのサービスを頼んでいる人が57%いたそうです。

 在宅介護の時間の内訳では、食事介助を1週間に8回以上行っている人は43%と数ある介護の中でも多いことから、より負担なく安全で栄養もきちんと摂ることができる食事の必要性が求められているようです。そこで、介護食はどう取り入れたらよいのかを詳しくみていきましょう。

 食事の介助では、市販の介護食を上手に利用することがひとつの選択肢ですが、まずは介護を受ける人に合った食べやすさと栄養が重要なポイントになります。また、「栄養を補いたい」「料理の支度にかける時間が取れない」「どんなものを用意したらいいか分からない」といったときなど、目安を知るために利用することもあるようです。

 そんな介護食は、栄養価、食形態、味、製品特性、使い勝手を、それぞれの介護状態や生活に合わせて選ぶのがよいようです。例えば、市販の介護食には、次のような画期的なものも出てきていますので、ぜひ参考にしてみてください。

■ネスレ ヘルスサイエンス「アイソカル ゼリー ハイカロリー」

 ネスレ ヘルスサイエンスのアイソカルは、手軽に美味しく食べられる介護食ブランドです。中でもこの商品は、66gの手のひらサイズ中におかゆ1杯分と同じカロリー150kcalが含まれた栄養補助食品。国が定めた許可基準をクリアした「特別用途食品 えん下困難者用食品 表示基準II」という“誤嚥防止を目的としたえん下困難者に適した食品”として表示許可を受けたそうです。飲み込みに困難を感じる人の食事に、安心して使えるのだとか。食事で栄養が足りているかどうか心配なときや、飲み込みづらいというときにぴったりですね。

■アサヒ食品グループ「バランス献立 うらごし風素材」

 介護食を手作りするとき、ちょっと手間に感じてしまいがちなのが食材の裏ごしです。この商品は、粉末タイプのやわらか食で、お湯で混ぜるだけで簡単に裏ごし風の食事が作れるそうです。「焼鮭風味」「焼えび風味」「煮豆風味」の3つがラインナップされているから、飽きずに美味しい食事が手軽に提供できそうですね。

 在宅介護の負担をできるだけ軽減するため、そして高齢者の栄養や安全のために、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

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