子どもの歯の“仕上げ磨き”に、専用の歯ブラシを使っていますか? 筆者は娘が乳児期の頃、仕上げ用の歯ブラシを見せると娘がそれを使いたがるので、子ども用の歯ブラシを使うようにしていたのですが、使ってみるとやはり専用の歯ブラシのほうがずっと使いやすいと実感しました。2種類も用意するのは面倒ですし、子どもが遊ばないようにするのは大変ですが、仕上げ用の歯ブラシには次のように子どもの歯を守る工夫がたくさん詰まっているのです。
■持ち手が長く、口の奥まで届きやすい
持ち手の短い子ども用の歯ブラシでは、工夫して持たないと口の奥までブラシを届けにくく、そして単純に小さくて持ちにくいため、大人にとっては磨きにくいものです。子ども用と仕上げ磨き用の歯ブラシを使い分けてみると、後者のほうが歯ブラシの持ちやすさ、ブラッシングのしやすさが分かります。
■持ち手が曲がらないのでしっかり歯をブラッシングできる
乳幼児用の歯ブラシは安全のため持ち手がやわらかく、もしものときに刺さらないよう湾曲するようになっているものが多いです。安全性は高いのですが持ち手がやわらかい分、ブラッシングの力が伝わりにくく、磨き残しが発生しやすくなります。磨き残しをフォローするのが仕上げ磨きですから、歯茎を傷付けず軽い力でしっかりブラッシングできる設計のものを使用するのが効率的です。
■磨きやすい設計になっている
仕上げ磨き用の歯ブラシも種類がたくさんあり、ネック部分に傾斜がついているなど、子どもの歯を磨きやすくするための工夫が施されています。磨きにくい部分や口の大きさに合わせて磨きやすいものを選ぶようにすると、さらに子どもの歯を守りやすくなります。
子どもの磨き残しを「なかなか取り除けない……」と感じたら、歯ブラシを見直すのもひとつの方法です。どれを選んだらよいか迷ったら歯科検診時に相談するなど、その子に合ったものを使用しましょう。
(Nao Kiyota)