タレントのパックンことパトリック・ハーランが4月19日、「めざまし8」(フジテレビ系)に出演。ホテルに宿泊する際にパスポートなどの提示を求められた経験から苦言を呈した。
この日番組の中で3月の訪日外国人数について取り上げられると、パックンは「ボクはあちこち地方営業に行ってるんですけど、外国の方、多いのは間違いない」と増加を実感していることを告白。さらにパックンは最近だけでも2軒のホテルからパスポートの提示を求められたことを明かしつつ、「“パスポート見せろ”とか“在留カード見せろ”とか、この態度は少し考え直していただいたほうがいい」と宿泊施設に対して不満を露わにした。
これにMCを務める谷原章介は「それは旅行客と間違われたというのではなくてですか?」と質問。するとパックンは「…て、いうか見た目で“外国人だから出せ”、って。“出さないと泊まれない”って言われた」と明かしたのである。
さらに、パックンよれば、他にもショックなことがあるといい、それは「“オレのことわかってないの?”って。認知度が下がったことのショック」なのだとか。続けて、「ぜひ(外国人への)接し方、おもてなし方(を考えてほしい)」と訴えていた。
「宿泊施設が訪日外国人にパスポートの提示を求めるのは、旅館業法で義務づけられていますが、国内に住所を持つ外国人宿泊者に対しては、法令上の根拠はありません。つまり、日本に住んでいるパックンがパスポートや在留カードの提示を求められても拒否できます。しかし、本来身分証の照会は宿泊者名簿の正確な記載を担保する手段であり、テロの発生や感染症拡大などを防ぐという目的で行われるものですから、日本人でも身分証の提示を求められたら応じなければなりません。パックンがパスポートや在留カードに代わる身分証を提示できなければ、拒否は難しいでしょう」(旅行誌ライター)
また、ネット上ではパックンの“認知度”発言について「俺様は有名人だぞ、なら厚かましい事この上ない」「世間ではそんなに知られた存在ではないってことよ。うぬぼれが過ぎる」など反論の声が少なからず上がっている。
「同じ日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、ちょうど『日本の有名人知名度ランキングTOP100』を発表するという企画が放送されていたんですが、1位はタモリ、100位は爆笑問題の太田光でした。興味深いのは、知名度の数字で、1位のタモリは97.1%。つまり、100人中3人はタモリのことを知らない可能性があるわけです。太田もあれほどテレビに出ているのに知名度は67.5%で、国民の3割以上が知らないことになります。ランク外のパックンなら知らない人がいても当然と言えば当然でしょう」(芸能記者)
認知度云々は前段の話をやわらげるためのパックンなりの軽いオチのつもりだったのかもしれないが、不遜な態度に受け取ってしまった人もいたようだ。
(柏原廉)