その発言に思わずクスリとした視聴者もいたようだ。
5月17日放送のNHK連続テレビ小説「らんまん」第33回では、主人公の万太郎(神木隆之介)が東京大学を訪ね、植物学教室の田邊教授(要潤)に受け入れられる場面が描かれた。そこで田邊教授が発した言葉が話題になっているという。
東京大学にある3000種の植物標本を研究すべく、田邊教授のもとを訪れた万太郎。しかし小学校中退だと明かしたことで、助教授の徳永(田中哲司)からは猛反対される始末だ。
だが田邊教授は万太郎が持参した土佐の植物標本に興味津々の様子。徳永助教授に対し「私は土佐の人にはちょっとした恩義があってね」と語り、万太郎の植物標本を手にしていた。その場面に視聴者からツッコミが入っていたというのである。
「田邊教授は東京大学の初代植物学教授だった矢田部良吉氏をモデルとしています。矢田部氏は伊豆の生まれで、明治21年には四国で植物採集を行っているものの、作中の明治15年時点では土佐との縁はなさそう。それゆえ視聴者からは《土佐ではなく讃岐では?》とのツッコミが入っていました」(テレビ誌ライター)
しかし讃岐(香川)に関しても、作中の時点ではとくに縁はないはず。ただ田邊教授を演じる要の顔を見ていると、どうしても香川県のことがちらついてしょうがないというのである。
「要は香川県の出身ですが、世間的には出身地そのものより『うどん県副知事』という肩書きのほうが有名でしょう。2011年から香川県のPRキャンペーン『うどん県』にて活動しており、『このたび香川県はうどん県に改名いたします』と要が宣言する動画が公開された際には、特設サイトのサーバーがダウンするほどの話題を呼びました」(前出・テレビ誌ライター)
それもあって要の演じる田邊教授が土佐との縁を口にした際には、視聴者から<うどん県の副知事だから?><四国繋がりですよね>といったコメントが続出。万太郎の実家が造り酒屋なこともあり、うどんと日本酒のコラボという指摘もあったようだ。
果たして今後、田邊教授が作中でうどんをすするような場面も出てくるのか。コミカルな演出の多い「らんまん」ゆえ、そんな遊び心にも期待できるのかもしれない。