木村拓哉主演の月9ドラマ「風間公親‐教場0‐」(フジテレビ系)の第6話が5月15日に放送され、俳優の筒井道隆がゲスト出演。ネット上に大きな反響が寄せられている。
このドラマは作家・長岡弘樹氏の「教場」シリーズをドラマ化。二度のスペシャルドラマ放送後の今作は、警察学校に赴任する前の風間(木村)が刑事指導官として新人刑事を指導する物語だ。
第6話では熊之背山の登山口近くで変死体が発見され、やがて捜査線上にギャラリーを経営する画家の向坂善紀(筒井)の名前が浮上するという展開だった。
「風間と向坂が対峙する場面では、『筒井道隆と木村拓哉、あすなろ白書だ』『木村拓哉が取手くんで筒井道隆が掛居くんだった頃』『リアタイ世代には懐かしすぎる』といったコメントがネット上に多数書き込まれました。ツイッター上では、“あすなろ白書”がトレンド入りを果たしています」(芸能ライター)
1993年に放送された月9ドラマ「あすなろ白書」(フジ系)は漫画家・柴門ふみ氏の漫画が原作。北川悦吏子氏が脚本を手掛け、全話平均視聴率27.0%を記録した平成初期のヒット作。ヒロイン・なるみ(石田ひかり)を巡って掛居(筒井)と取手(木村)が恋の火花を散らすほか、西島秀俊や鈴木杏樹など錚々たるメンバーが出演している。
「筒井は『あすなろ白書』、翌年の月9ドラマ『君といた夏』(フジ系)でトレンディドラマを代表する俳優の1人に数えられるようになりました。その後20代半ばでは、三谷幸喜氏脚本のヒットドラマ『王様のレストラン』(フジ系)でコメディ路線も確立。2020年の日曜劇場『半沢直樹』(TBS系)では、悪徳弁護士役を熱演しました。『教場0』プロデューサーの渡辺恒也氏は、筒井演じる向坂について『愛する息子の将来を思う気持ちと、苦しい状況の中で身を引こうと葛藤する気持ちとの間で揺れ動く、とても繊細な心情表現が求められる役でしたが、筒井道隆さんによって見事にリアリティのある人物として存在させてもらえた』と賛辞を送っています」(女性誌記者)
昨年出演した人気月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジ系)に続き、今作でも視聴者の記憶に残る演技を披露した筒井。50代の元トレンディ俳優の再ブレイクに期待するのは、ファンばかりではあるまい。
(窪田史朗)