これがバラエティタレントの処世術なのかもしれない。
6月22日放送の「私のバカせまい史」(フジテレビ系)にゲスト出演したタレントでモデルのあのが、歴史の知識がほぼゼロであることを感じさせない立ち振る舞いを見せたという。
この日は研究長のバカリズムが「織田信長デフォルメ史」を研究発表。白土三平の「忍者武芸帳 影丸伝」で初めてマンガのキャラに取り上げられたのを手始めに、600を超える作品に登場していることが紹介された。
数々のマンガ作品でイケメンキャラになったり、2割ほどの作品では女性キャラになるなど、もはや「フリー素材」(バカリズム)になっている信長。わりと忠実に描いているはずのゲームソフト「信長の野望」においても途中からは髪がふさふさになるなど、その扱いはたしかにフリー素材さながらだ。
「ゲスト出演者からは、信長が火を自在に扱う能力を描いたマンガに『それなら本能寺で死なないよ!』といったツッコミも。信長の特徴として『うつけ者』があげられと、なるほどとうなずいていました。しかしそれらのネタに、あのちゃんはまったく反応できていなかったのです」(芸能ライター)
なにしろあのちゃんは中学校も不登校でほとんど通っておらず、高校はすぐに中退。日本史の知識はほとんどなく、織田信長についても名前を知っている程度だろう。
それゆえ織田信長の特集回にはミスマッチな人選にも見えかねなかったはず。それでも放送前には「おもしろでした。見てね」とツイートしていた。どうやら本人は手ごたえを感じていたようだが、実際のところあのちゃんは番組でどう振るまっていたのだろうか。
「信長の人物像が話題になっている時にはポカンとした表情を見せていましたが、『転生した信長がバイクに乗っている』『女性になった信長が巨胸』といった話題になると『なにそれ~!』などと茶々を入れ、ケラケラと笑うことで場を盛り上げていました。信長に関する知識がゼロでも、番組の流れを見ていれば自分が発言できる場はいくらでもあることを見事に証明してみせたのです」(前出・芸能ライター)
ぼーっとしているように見えて、実はしっかりと周りを観察しているとの評価も高いあのちゃん。彼女を目標としている若手のバラエティタレントは、そういった能力面も見習いたいところではないだろうか。