子育てをしていて、できていないことばかりに目が向いたりちょっとしたことで怒ってしまったりして、「もう少しおおらかでいたいのに……」と思うことはありませんか? 目の前の状況にとらわれると、どうしても焦ってしまうもの。そういうときは少し立ち止まって、次のように考えてみませんか。
■結果を“欲しがる”よりいまの状況を喜ぶ
子どもが「今日も元気に1日を過ごすことができた」のは、実は当たり前のことではありません。親のサポートだけではなく、園・学校、習い事、友だちや周囲の大人からのサポートがあって成り立っているのです。失敗やもっと頑張って欲しいと思うことが多過ぎると感じたら、いまの状況を喜ぶことに目を向けましょう。
また、子どもの体調がすぐれないときには、いまは休む時期だと考えて休ませることに専念することも重要です。ついつい「時間は有限だ」「いましかできないことを」と焦ってしまいがちですが、いまをじっくり味わうことを大切にしてみると、見える世界が変わることもありますよ。
■“やらせる”のではなく“楽しさ”を感じさせる
何かを克服させなければならないと焦ってしまうと、どうしても“やらせて”しまうもの。子ども自身が楽しさを感じて取り組まなければ、膨大な時間をかけても結果が出にくくなってしまいます。不安やストレスに押しつぶされていないか、楽しめているかを観察しながら、手や口を出し過ぎないように見守ることも重要です。
■“いま”だけではなく“将来”を見据える
テストや試合、コンクールなど、その時点での成果を求められる機会が多いと、どうしても「いまの時期にできないとダメだ」と思ってしまいがち。でも、成長するスピードやタイミングは子どもたち一人ひとり違いますから、既存の枠組みとは異なる進行をすることも必要です。数年後や大人になってから開花したり、別のタイミングで興味を持ち取り組むことで急に成長したりするケースもありますから、“できない=能力がない”と決めつけず、今後に向けて前向きにとらえる視点も大切です。
子育てって、時期や完璧さにとらわれ過ぎてしまうと苦しくなってしまい、なかなか先に進めません。もしかしてちょっとやり過ぎかも!?と感じたら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(Nao Kiyota)