英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で日本人初のファイナル進出を遂げたお笑い芸人・とにかく明るい安村が、ネタ作りにまつわる裏話を明かしている。
安村といえば、マッパに見えるポージングからの「安心してください。はいてますよ」との決めゼリフで知られる“パンイチ”ネタが十八番だが、同オーディションでは、「ゴット・タレントのスタッフが(ネタの)9割考えてくれたんですよ」という。7月8日放送の「川島明の芸能界(秘)通信簿」(フジテレビ系)で語った。
安村は、準決勝で披露したネタの中に、英国発祥の文化であるアフタヌーンティーやクリケット、英国人F1レーサーのルイス・ハミルトンなどの題材を扱っていた。しかし、「ボク、ルイス・ハミルトン知らないんですよ」と打ち明け、実際には安村ではなく「ゴット・タレント」スタッフによるアイデアだったという。
続けて「だから、決勝まで行ったんですけど、ほとんどはボクの手柄じゃない感じがして、ちょっと納得いってない」と述べ、芸人としてはやや不完全燃焼だったと感じているようだ。
「安村のキャリアにとって非常に大きな功績となった『ゴット・タレント』での成功ですが、“英国版”のネタ作りにはほぼ関与していないという正直な告白には、むしろ好評な反応が上がっています。“パンイチ”ネタでは、その中身よりも、キワどいポーズからの決めゼリフというフォーマットを考案したことを評価する声があることから、ネットには『スタッフが考えたネタでも、それを表現して場を盛り上げることができるのは安村さん以外に思いつかない』『漫才だって作家がいるんだ。何の問題もない』などの反応が散見。また、英国でウケやすいネタにアレンジしていたことにも『限られた時間で柔軟性や適応性を発揮して対応したんだ』と称える人もいました」(テレビ誌ライター)
安村にとって、英国でのチャレンジはネタの幅や深みを得られる良い機会となったにちがいない。
(木村慎吾氏)