松本潤が主演を務める大河ドラマ「どうする家康」(NHK)の第28話が7月23日に放送され、中盤のクライマックス「本能寺の変」が描かれ、世帯平均視聴率12.7%を記録。SNSでは“岡田信長ロス”の声が上がっている。
岡田准一演じる織田信長が本能寺に入った頃、家康(松本)は堺へ。堺の商人たちと手を結び、信長亡き後の体制づくりを盤石にするも、お市の方(北川景子)から「あなた様は、兄(信長)のたった1人の友」と聞かされ、一晩中悩み抜いた末に信長を討つことをあきらめるも、翌朝本能寺は明智光秀の軍勢に囲まれて紅蓮の炎に包まれる。
「今作の信長と家康の関係は、狼と白兎。燃え盛る炎に消えていく信長の後ろ姿に『弱く、脆弱なわしが、ここまで生き延びてこられたのは、あなたがいたからじゃ』『さらば狼、ありがとう、我が友』という家康の心の声に、ネット上では『信長の孤独と家康との友情に涙が止まらん』『これほど信長を失ったことが寂しいのは初めてだよ』といった“岡田信長ロス”の声が寄せられています」(芸能ライター)
実は、堺の街へ入った家康が、商人たちと信長後の体制作りに協力を求めるシーンは史実にない場面。そのことに、SNSには疑問視する声も上がっている。しかし、今回の脚本家が、今年1月に公開された映画「レジェンド&バタフライ」を手掛けた古沢良太氏であることから、史実に反する展開も想定内だとする声もある。
「古沢氏は、『レジェンド&バタフライ』で、信長と濃姫を日本一有名な政略結婚カップルとして描いています。信長について『スーパースターでありながら、自由に創作できる余地がすごくある人物だと思いました』『時代劇はもっと自由な発想で描いてもいいのでは』と発言しており、『どうする家康』でも『自分の描きたいもの』を心掛けて、『ここはこういう解釈にします』と説明すると、考証の先生方も納得してくれると話していることから、これからも今までに描かれなかった家康像を見ることができるかもしれません」(女性誌記者)
いよいよ天下取りに向け走り出した“松本家康”。さらなるサプライズを期待したい。
(窪田史朗)