その抱き方じゃダメでしょ! 声をあげる視聴者も少なくなかったようだ。
7月26日に放送されたNHK連続テレビ小説「らんまん」第83回では、ヒロインの寿恵子(浜辺美波)が夫で主人公の万太郎(神木隆之介)に、家計が苦しいと打ち明けることに。その場面で幼い娘を抱き上げる姿に注目が集まっていたようだ。
二人の間には長女の園子が誕生。万太郎が植物採集旅行などに赴いている間にすくすくと育ち、この回ではすでにお座りができるようになっていた。つかみ歩きはまだなようで、どうやら生後6~7カ月といったところだろうか。
万太郎は柳の実を取ろうとして池ポチャしてしまい、泥だらけで帰宅。寿恵子から銭湯に行くよう促され、親子三人で温まってきた。風呂上がりには寿恵子が家計の苦しさを吐露。しかし万太郎はいつもの調子で「まあ、なんとかなるき」と楽観的だ。
「その言葉に苦笑いしながら『なんとか、したいなあ!』と返した寿恵子。園子を横抱きしながら立ち上がったのですが、その抱き方がなんとも危なっかしく、子育て経験のある視聴者からは『そんなんじゃダメ!』といった声が続出していたようです」(女性誌ライター)
今を時めく人気女優で、まだ22歳の浜辺が赤ん坊を抱く姿は、それだけでも尊いというもの。聖母のような美しさに魅入られる視聴者も少なくないことだろう。
その一方で、浜辺が「母親」を演じていることから、赤ん坊の抱き方ひとつとっても母親らしさが求められる。しかしこのシーンでは見ているほうがハラハラするような抱き方になっていたのである。
「園子を横抱きして立ち上がった際、浜辺の右腕はお姫様抱っこの要領で園子の両腿を支えていました。ある程度成長した子供ならその抱き方でもいいのですが、まだ小さな赤ん坊を抱く場合にはお尻の下に手を添えて体重を支えてあげる必要があります。浜辺の抱き方では赤ん坊を落としてしまう危険性もあり、『ダメ!』との悲鳴があがったのも無理はないでしょう」(前出・女性誌ライター)
撮影現場には赤ちゃんモデルの母親もいたはずだが、浜辺への演技指導など恐れ多いというもの。抱き方を指導できるスタッフがいなかったのであれば、赤ん坊を扱う現場としては準備不足だったのではないだろうか。