宝塚歌劇団、10年ぶり「ベルサイユのばら」再演決定も賛否の声が上がるワケ

 来年創立110周年を迎える宝塚歌劇団で10年ぶりに「ベルサイユのばら」が再演されることが発表されている。宝塚大劇場で来年の7月6日~8月11日、東京宝塚劇場は、来年の8月31日~10月13日に、トップスター・彩風咲奈率いる雪組で「フェルゼン編」が上演される予定だ。

 これまでの総観客動員数は500万人を超えるほどの宝塚歌劇団を象徴する人気作品。上演すれば、ファン以外の観客からも集客が期待できる演目だが、宝塚ファンからは、意外にも落胆の声が多い。

〈雪オタですがベルばらに通うのはしんどい〉

〈雪組トップスター、咲ちゃんの思い出再演じゃん〉

〈贔屓の組には当たってほしくなかった〉

〈70年代の古臭い脚本のまま上演するの?〉

「ベルサイユのばら」は、言わずと知れた漫画家・池田理代子の同名漫画が原作で、フランス革命を題材にした作品だ。

「ベルサイユのばらは来年、1974年の初演から50周年にあたるので、ファンからは再演されるのではないかと噂されていました。本拠地の宝塚大劇場での上演は、2014年の『ベルサイユのばら―オスカル編―』以来、10年ぶりです。ベルサイユのばらは、当時、停滞していた宝塚歌劇団の人気を復活させるきっかけとなった作品ですが、ファンからは演出や場面転換が古臭いとの声も多い。今の宝塚の公演は、大ぜりや盆を使ったダイナミックな場面展開やパワフルなダンスの場面も多いので、それと比べると作品のテンポが悪いのもファンからは不人気の理由でしょう。ただし、スターの持ち味に合わせて演出も変えているので、令和の時代にふさわしい演出が期待できるのではないでしょうか。主演の彩風咲奈は、入団以来、生粋の雪組育ち。芝居、歌、ダンスとそつなくこなせます。173センチと長身で、長い手足を活かしたスタイリッシュなダンスも魅力です。彩風さんは、新人公演でフェルゼンをやっているので当時からどう進化したのかも注目です。トップ娘役、夢城あやとの見た目も麗しいコンビなら見てみたい、というこえも多く聞こえます」(スポーツ紙芸能担当記者)

 賛否の声はあるがチケット難は確実かもしれない。

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