毎日汗びっしょりになるこの酷暑、しっかりと夏バテ対策していますか?
夏バテ対策として必ずあげられるのが、「水分」と「塩分」。水分を摂らないといけないのは何となくわかると思いますが、夏バテ・熱中症予防としてキーになるのが、ミネラルです。
汗をかくと、水分と一緒に含まれるミネラル分(カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウムなど)も失われます。汗がしょっぱいというのはこのミネラル分が出てしまっているから。身体の中は水分とミネラル分がいいバランスで保たれており、神経や筋肉など身体の各機能はミネラル分を必要としています。水分だけ補給してミネラルが不足したまま過ごしていると、疲れやすさやだるさにつながり、いわゆる夏バテ症状につながります。
かといって、塩分は摂りすぎると身体に悪いイメージもありますよね。
今回は夏バテによい塩の選び方について、簡単に説明していきます。これは日常的に使う塩選びにも通じますので是非参考にしてください。
■産地
塩はさまざまな世界各地の産地のものがありますが、まずは選びたいのは海水100%のもの。海水には何種類ものミネラルが豊富に含まれており、いろいろなミネラルがバランスよく摂れることが夏バテ対策には有効です。人工的な塩は、効率的な精製や風味調整のために人工的に他の成分が加えられていることがあるので、原材料表示に「海水」とだけ書かれているものを選ぶと間違いありません。
■精製方法
次に注目したいのが精製方法。いろいろな精製方法がありますが、せっかくの海水ミネラルを生かすため、工程が「天日」または「平釜」と書かれたものを選びましょう。天日塩はその名の通り太陽の力で水分を飛ばしながら作る塩のこと。平釜塩は、平たい鍋のようなものに海水を入れて加熱し、少しずつ蒸発させていく方法です。この2つの製法はどちらも昔ながらの製法で、人工的な精製方法に比べてミネラルがバランスよく含まれているので体内のミネラルバランスも整いやすくなります。塩をたくさん摂ってもトラブルが出ない秘訣は複数ミネラルをしっかり摂れる塩を選ぶことです。
医師から厳格に塩分指導を受けている場合はもちろんそれを優先する必要がありますが、一般の人の場合は、塩はうまく摂ることで夏バテ回避しやすくなるので、毎日の塩選びからしっかり意識してみましょう。
(安藤恵美)