8月28日に行われた「侍ジャパンU-18壮行試合」で、大学日本代表を相手に8‐0の大敗を喫した高校日本代表。プロ野球スカウトが太鼓判を押す大学生が投じた150キロ台の豪速球に、不慣れな木製バットということもあり、スコア以上に力の差を見せつけられた形だ。そしてそれは、「3番中堅」でスタメン出場した慶応のプリンスとて例外ではなかったという。スポーツ紙デスクが解説する。
「高校日本代表の3番打者で出場して4打数無安打2三振だったのは、今夏の甲子園を制した慶応高校の丸田湊斗外野手(3年)です。甲子園では1番打者として全試合で安打を放ち打率4割超を記録し、仙台育英高校との決勝戦では初回先頭打者アーチを放ちましたが、バットに当てるのがやっとで手も足も出ない様子でした。プロ予備軍の大学生たちが投げるボールのスピードとキレは高校までのカテゴリーでは見る機会もなかったのでしょうから無理もありません。とはいえ、やはり今の実力ではプロ入りも難しい。慶応大学に内部進学した4年間で野球の腕を磨くのが既定路線ですね」
ここは何とか、31日に台湾で開幕し、9月1日にスペイン代表と対戦する「U-18ワールドカップ」では、日本の初優勝を導く活躍に期待したいところ。一方で、この夏に時の人になった丸田には早くもテレビ業界の熱い視線が注がれているようだ。
「民放キー局ですよ。かねてから慶応大学野球部は定期的に男性アナウンサーを輩出しています。元フジテレビの田中大貴、TBSの井上貴博アナ、NHKの小原和樹アナ、フジの山本賢太アナが慶応野球部OB。『美白王子』としてメディアに取り上げられた丸田は格好のアナウンサー候補に他なりません。もちろん、本人の意思を尊重しなくてはなりませんが、各局が水面下で慶応OBを通じた接触を試みようとしているようです。大学在学中にアナウンススクールや各局のアナウンスセミナーに参加するや即“青田買い”される未来が容易に想像できますね」(前出・スポーツ紙デスク)
甲子園が人生を変えるのはプロ注目選手だけではないのだ。