故ジャニー喜多川氏の性加害問題を受けて、9月7日14時より始まったジャニーズ事務所の記者会見。新社長は一部報道通り、東山紀之で、前社長の藤島ジュリー景子氏は当面の間、代表取締役に残るという。
藤島氏、東山社長がともに一連の問題を認め謝罪した、芸能史上マレに見る規模の会見となっているが、その一方で、動向が注視されているのが、元ジャニーズ事務所の副社長・滝沢秀明氏だ。滝沢氏と言えば、今年3月にエンターテインメント会社「TOBE」を設立し、すでに元V6の三宅健、元King&Princeの平野紫耀や神宮司勇太ら“辞めジャニ”が次々と加入しているが、そのTOBEは9月4日、公式サイトを更新。所属アーティストが発信する画像や動画の取り扱いについて見解を明らかにした。
同社公式サイトによると、ファンからTOBEおよびアーティスト個人が発信する画像や動画を応援のために使用する際のルールに関して、質問が多く寄せられているとして、ガイドラインを策定したことを発表。そのガイドラインでは冒頭で「『TOBEおよびアーティスト個人が発信する画像や動画』をファンの皆様個人のSNS(Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなど)、YouTube等動画配信サイトに投稿いただくことに関して、TOBEは著作権侵害を主張いたしません」と明記。
またNG事項については、「商業的利用、営利目的で利用すること」「ファンクラブ会員向け画像、動画等の有料コンテンツを外部へ発信すること」「悪意ある加工・改変・編集を行うこと」などいくつかあげているが、一方でYouTubeの動画による収益化については条件付きで認めるなどかなり寛容な姿勢がうかがえる
ネット上ではこの発表について、「さすがタッキー社長!分かりやすくして下さりありがとうございます!」「時代に合ってるし、ファンの目線も大事にしてるよね」など喝采の声が続出。中には「ジャニーズ事務所との差別化を図ろうとしてる」などの声もあった。
「ジャニーズ事務所は、近年こそ所属タレントがSNSで情報を発信することに対して比較的寛容になりましたが、かつてはネット上での肖像権や著作権に厳格なことで知られていました。ファンの画像投稿が削除されるのはもちろん、雑誌で表紙を飾ったり、特集が組まれても、それが電子書籍化されると写真は全て人物の白抜きか黒塗りでシルエット化。TOBEは滝沢氏を筆頭に“辞めジャニ”が集結した事務所のため、ジャニーズ時代からのファンにとって今回の対応は喜ばしいこと、あるいはジャニーズ事務所との徹底的な差別化と映ったようです」(芸能記者)
実質的な肖像使用の解禁とも言えそうな今回のTOBEの対応。ファンの応援のあり方が、ジャニーズ時代からどう変わっていくのかも今後は注目されそうだ。
(柏原廉)