9月末からファンクラブ向けのツアー「TA LIMITED LIVE TOUR 2016」を開催している浜崎あゆみが、10月26日のZepp Nagoya公演を中止した。前日の公演後に急性気管支炎と急性咽喉頭炎と診断されたのが理由だ。本人は25日夜のインスタグラムで「木っ端みじんになっても良いから真正面からぶつかって思いっきり負けた方がずっと良い」と綴り、喉がつぶれるのを覚悟で歌ったことを明かした。そんな浜崎について音楽ライターはこう語る。
「今回のライブツアーは48日間で19本というハイペース。5月からのスタジアムツアーは65日間で17本でしたから、ライブの密度が5割ほど濃くなっており、喉が酷使されたのでしょう。浜崎もいまや38歳とアラフォー世代ですから、無理が効かなくなっているのかもしれません」
普段からあれだけ体を鍛えていても、アラフォーの衰えには抗えないのだろうか。ここで前出の音楽ライターは、別の歌姫を比較の対象にあげてみせた。
「浜崎のライブ数は決して多すぎるわけではありません。安室奈美恵が8月から行っているツアーは127日間で53本におよび、浜崎より3割も濃い密度ですからね。しかも安室は浜崎より1歳年上。よりアラフォーに近いわけで、浜崎ダウンの理由が年齢だけではないことは明らかです」
なにかとライバル扱いされる2人だが、アーティストはライブに穴を開けないことも大事な仕事のはず。今回のライブ中止で浜崎は、安室との差をみずから広げてしまったのかもしれない。
(金田麻有)