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2023/09/14 17:10

【あまちゃん】種市が南部ダイバーに復帰!63回ぶりの伏線回収に視聴者から関心の声

芸能
2023/09/14 17:10

 こんな終盤のことまで考えての展開だったのか。視聴者から驚きの声があがっていたようだ。

 9月14日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第142回では、震災による津波で海底に瓦礫が堆積した袖が浜にて、撤去作業がスタート。地元の南部ダイバーたちがOBもかき集め、わずか1カ月での復旧を目指す様子が描かれた。

 潜水土木科教諭の“いっそん”こと磯野(皆川猿時)は観光協会で、海底調査の結果を報告。瓦礫撤去には年内いっぱいかかるとの見通しを明らかにしていた。すると海女クラブを率いる夏(宮本信子)が、ウニ漁はお盆まで休業すると宣言。「遠慮ねぐ、徹底的にやれ!」と、一カ月での撤去完了をいっそんに要求したのである。

 夏は「ここで本気出さねばどうする!? いつまでたっても被災地だぞ!」との発破をかけ、その言葉に居合わせた全員はもちろん、視聴者も心を打たれていた。それは東京での板前修業から帰省したばかりの種市先輩(福士蒼汰)も一緒だったことだろう。

「お盆までいるという種市にいっそんは『そんなら手伝え。人手が足りねえ』と声をかけ、瓦礫撤去の人員に駆り出しました。種市はもともと潜水土木科の優等生で、いっそんも目を掛けていた人物。その種市が高校卒業後に送った数奇な運命が、この第142回で回収されたのです」(テレビ誌ライター)

 種市は羽田空港の拡張工事で海中工事に従事すべく、東京の会社に就職。ところが工事の遅れでダイバーとしての仕事ができず、建設中だった東京スカイツリーの工事現場に送り込まれていた。しかし海中では水を得た魚のように活躍できるのに対し、陸上では高所恐怖症が発動。スカイツリーの現場では役に立たなかったのである。

 それが原因で退職した種市は、上野の寿司屋「無頼鮨」に転職。板前見習いとなり、将来は北三陸に戻って自分の店を持つという新たな夢を胸に抱くようになった。

 その無頼鮨がたまたま、ヒロインのアキ(能年玲奈)がアイドルとして加入したGMT5(アメ横女学園)の常設劇場である東京EDOシアターの目の前にあったことから、二人は再会。種市の転職はアキとの出会いを演出するためだと視聴者は認識していたのである。

「もし種市がダイバーとして東京で働き続けていたら、袖が浜の瓦礫撤去を手伝うわけにはいかなかったことでしょう。普通の海中工事より危険度が高いので、勤務先として許可するわけにはいかないからです。だからこそ種市は一度、ダイバーの仕事から離れている必要がありました。終盤での展開まで見据えたうえで、種市を板前見習いに転職させていた。練り上げられた脚本の見事さには感心するばかりです」(前出・テレビ誌ライター)

 無頼鮨のような「回らない寿司店」では夏場に客足が減りがち。大将の梅頭(ピエール瀧)が帰省する種市を快く送り出したのも、被災地出身であることに加えて、夏場なら見習いが一人減る影響が少なかったからだろう。

 どうやら種市の転職先が寿司屋だったことも、終盤の展開を見据えたからだったのか。「あまちゃん」が朝ドラ史に残る傑作とうたわれる背景には、脚本の巧みさが大きな役割を果たしているようだ。

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