「ティースプーン1杯分」、実はこれは女性が一生かけて分泌する女性ホルモンの量です。たったこれだけの量で女性は排卵、生理、妊娠、出産といった生殖機能の維持を行っています。
更年期、女性であればほぼ誰でも通る道。更年期になってから体調が思うように保てなくなった方もたくさんいるのではないでしょうか?
このわずかなホルモンに振り回されている方は、「フェムケア」というものを知ると、少し女性ホルモンとの付き合い方が変わるかもしれません。
更年期になると、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少してきます。ホットフラッシュというのぼせ症状や気分のアップダウンがよく取り上げられますが、皮膚や粘膜の乾燥も更年期の症状の一つです。
更年期になると肌のハリがなくなってきたと感じる方も多いですが、これはホルモンの影響でもあります。みずみずしさが失われていくのですが、特に粘膜部位は影響を受けやすいので、目や口、デリケートゾーンの乾燥がひどくなる方もいます。
特にデリケートゾーンの場合は、下着との摩擦や性行為、自転車に乗っただけでもかゆみや痛みを引き起こすことがあり、乾燥によって膣内の常在菌バランスが崩れて雑菌が繁殖しやすくなります。また、デリケートゾーン自体も委縮して固くなっていきます。
更年期の治療はホルモン補充療法が代表的ですが、自宅でできるケアの第一歩としてはフェムケア、特に乾燥ケアです。
ホルモンバランスと考えるととても難しいのですが、乾燥ケアで更年期の不快な症状を少し減らせると思うとハードルが下がりますよね。
乾燥ケアを続けることでデリケートゾーンの萎縮を防いで柔らかさを保つことができます。実はこれがデリケートゾーンのアンチエイジングにもつながり、ホルモンバランスの乱れや不調が楽になることも。最近では専用のフェムケア美容オイルもたくさん出ています。美容オイルの場合、例えば、こうした製品があります。
●明日わたしは柿の木にのぼる フェミニン オイル 30ml( 税込4400円)
柿の果皮から抽出した成分に加え、厳選した植物由来成分を配合。
●FEMRY fm Divine oil 30ml税込7700円
6種のオーガニック精油+天然由来成分配合でデリケートゾーンを優しくほぐす。女性ホルモンに最適なアロマ精油の配合。
デリケートゾーンに塗るだけのケアなので、ぜひお気に入りのアイテムを見つけてみてください。
(安藤 恵美)