再放送中のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」は、いよいよ最終週に突入。2013年の本放送当時に話題となった「#あまロス」をあらためて感じ始める視聴者も増えているようだ。その状況で、ドラマと現実のシンクロが発生していたという。
9月25日放送の第151回では、女優の鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)が北三陸の海女カフェを訪問。ヒロインのアキ(能年玲奈)が、震災被害で壊滅した海女カフェの復活を提案し、地元の人たちが総出で復旧に勤しんでいた。
その海女カフェではアキが、親友・ユイ(橋本愛)とのユニット「潮騒のメモリーズ」としてライブを開催していく予定。そして鈴鹿も震災復興チャリティのリサイタルを同所で行うつもりだ。そんなアキと鈴鹿の共演と同様に、能年と薬師丸も現実世界で岩手を舞台にニアミスしていたというのである。
「9月23日には北三陸のモデルとなった岩手・久慈市にて『あまちゃん10周年スペシャルコンサート』が開催され、能年(現・のん)がゲスト出演。劇中歌の『潮騒のメモリー』を披露しました。そして翌日には岩手・盛岡市にて薬師丸がコンサートを開催。彼女もまた『潮騒のメモリー』を歌っていたのです」(芸能ライター)
このタイミングで二人が同じ岩手県内でニアミスしたのは決して偶然ではないだろう。まず、のんの出演したコンサートが「あまちゃん」の再放送に合わせて開催されたのは明らかだ。
一方で薬師丸は「あまちゃん」本放送の2013年から音楽活動を再スタートしており、今年は16会場で全国ツアーを開催。その3カ所目として盛岡を選んだのはやはり「あまちゃん」の再放送に合わせてのことではないか。
「薬師丸は昨年、歌手活動40周年記念の全国ツアーを開催しましたが、その際には『潮騒のメモリー』を歌っていませんでした。それが今年のツアーでは盛岡公演に限らず、9月9日の千葉・市川公演や9月18日の愛媛・松山公演でも同曲を披露。明らかに『あまちゃん』を意識したセットリストになっており、盛岡公演ではMCでも『じぇじぇじぇ!』を連発していたとの報告もあがっています」(前出・芸能ライター)
ドラマではまだ鈴鹿が歌声を披露していないものの、現実世界ではすでに岩手で薬師丸が美声を響かせていた。さすがにのんとの共演とまではいかなかったが、二人が相次いで岩手で歌ったことの意味を、「あまちゃん」のファンは実感しているのではないだろうか。