食べても太らない人っていますよね。太りやすい人にとっては羨ましい限りです。近年の研究によれば、食べても太りにくい人の腸内には特徴があるようなんです。いったいどういうことなのでしょうか。
東京農工大学大学院農学研究院テニュアトラック特任准教授である木村郁夫さんが監修した「新発見!『やせ菌』スープダイエット」(主婦の友社刊)によれば、痩せている人や痩せ型の大食い女性の腸内フローラを調べると、「ビフィズス菌」や「バクテロイデス」という腸内細菌などが明らかに多いという研究結果が出たそう。このような、痩せている人や食べても太らない人に多くみられる腸内細菌のことを「やせ菌」と呼んでいるそうです。
■やせ菌が作る短鎖脂肪酸が決め手に!?
実は、やせ菌が作り出す短鎖脂肪酸が痩せやすくなる物質なんだとか。短鎖脂肪酸は、やせ菌がエサを食べて作り出すもので、食欲抑制、脂肪蓄積の予防、全身の代謝を上げてエネルギー消費アップをサポートするといわれています。
やせ菌が腸内に存在すれば、エサを与えるだけで短鎖脂肪酸を作ってくれるので、食べても太りにくい体質になるというわけです。
■やせ菌を増やすにはどうすればいい?
そう聞くと、やせ菌を増やしたくなりますよね。ポイントになるのは、やせ菌のエサとなる水溶性食物繊維を摂ること。水溶性食物繊維が多い食べ物は、昆布、わかめ、果物、里芋、大麦、オーツ麦などかあります。同時に、ヨーグルトや味噌などの発酵食品も、やせ菌に刺激を与えてくれるそうですよ。また、乳酸菌とビフィズス菌の両方が入っているヨーグルトや、食物繊維のイヌリンを含むヨーグルトもよいとか。
やせ菌を増やして、太りにくい体質を目指したいですね。ぜひ参考にしてください。