「地方の自然あふれる中で生活がしたい」「地元に戻って仕事がしたい」など、田舎暮らしや地方移住を夢見ている人も多いのではないでしょうか。実は、自分自身が働く場所としても、ビジネスとして地方創生に関わる場所としても、地方は魅力的なようなんです。
2023年6月、メディア企業のDX化を支援するINCLUSIVEが、地方創生を支援するための商品開発やブランディングなどのプロモーションを総合的に手がけるFeu(フゥ)を設立。女性が活躍するFeuでは、女性ならではの感性や視点を発揮して、地方創生のお手伝いをしているそう。
代表取締役の柳澤美空さんに、地方そのものが持つ魅力と多くの人を惹きつけるためのポイントを、これまで数多くの地方創生プロモーションを手掛けてきたご経験から教えていただきました。
――地方の魅力を教えてください。
それぞれの地域にとっては当たり前であっても、外から見ると魅力的だったり面白いコンテンツだったりと、実際に行って、見て、話して、体験することで見えてくる、貴重な魅力や資源がたくさんあります。
また、地域に関わる熱量を持った「ヒト」がいて、それぞれに “モノ語り”があるのも魅力のひとつです。我々は、地域との対話を通じてそこにある有形無形の魅力を発掘しながら、その資産をどのようにして伝えていくかを考え、人の心を動かし、地域に対して感情移入してもらえるための“ストーリー作り”によって「共感」を生み出していくことをミッションとしています。
――地方の魅力をアピールし、多くの人を惹きつけるための秘訣を3つ教えてください。
1つめは「地域資産の発掘」です。実際に現地で感じた空気感や感動や人々の声を元に、有形無形問わず、その土地ならではのさまざまな地域の資産を見出すことを大前提にしています。
2つめは「ブランド作り」です。瞬間的な話題作りや一方的なアプローチではなく、地域内外のさまざまな人を巻き込みながら育てていくブランド作りを心がけています。例えば、長崎県長崎市では「長崎〇〇LOVERS」というブランドを創り、住民自らが地域の魅力を伝えられる仕組みを提供しています。
3つめは「地域創生は地域住民が主役」です。地域の魅力やパワーを最大限に引き出し、持続可能な成果を目指しています。例として、熊本県PRマスコットキャラクター「くまモン」も、もともとは県民が熊本の自慢したいところを自ら見つけて発信するという取り組みがきっかけで生まれました。
地方で暮らし、仕事をし、地方を活性化してみたいと考える人にとって、とても参考になる意見ではないでしょうか。ぜひ今後の生活やビジネスに生かしてくださいね。