44年ぶりにジャニーズ事務所(SMILE-UP.)のタレントが出場しないことが明らかになった「第74回NHK紅白歌合戦」。SNSでは、「紅白を見ない」と表明するグループのファンも多く、母数が大きいだけに、視聴率の低下も懸念されるところ。ところが、NHK局内では意外にもあまり焦りの色は見られないという証言があった。NHKにも出入りする、制作会社スタッフが話す。
「今回、旧ジャニーズ歌手が出場しないことで、K-POPアイドルとして人気の高いStray KidsとSEVENTEENを初めて選出できました。これまでは、旧ジャニーズグループを目立たせるために、なるべく男性のK-POPアイドルはキャスティングしていませんでした。本来、SEVENTEENは昨年選ばれても良かったほど日本でファンも多い。棚からぼたもちではないですが、K-POP効果で視聴率は上がるのではないかと言われているほどですよ」
Stray Kidsは、2017年にサバイバル・リアリティ番組で誕生し、2019年にはワールドツアーも行っている。今年は、初となる日本4大ドームツアーを開催し各地で大成功を達成。日本のメディアにはあまり登場していないことで、まさに待望の紅白出場となりそうだ。
「Stray Kidsはレコード会社も紅白出場をキッカケに猛プッシュを行う予定のようで、かなり注目度は上がりそうです。ファンは間違いなくリアルタイムで応援するために番組を視聴するでしょうし、ひと目見てみたいという視聴者は多くいる。様々な歌番組に出ている旧ジャニーズのグループよりも希少価値があります。それに4大ドーム公演は34万枚のチケットが5分足らずで完売し、応募総数は250万件を超えたといわれている。複数のアカウントを使って応募したファンがいた可能性を割り引いても、とてつもない人気を持っています。動画配信サービスやNHKプラスでの視聴数も伸びそうだと期待されています」(スポーツ紙記者)
さらにSEVENTEENに関しては、グループの人気の高さに合わせて、スペシャルゲストを呼べる可能性も期待されている。
「SEVENTEENはStray Kidsよりも人気が高く、紅白以外の歌番組にも年末は多く出演しているので注目度が上がっています。ファンは、初の紅白ということで間違いなく視聴するでしょう。また、SEVENTEENは今年1月に香取慎吾とコラボしてシングル『BETTING』を発表している。うまくすれば、香取を紅白に出演させる口実になりますし、NHKはスペシャル企画の1つとして交渉を続けているという話です」(前出・スポーツ紙記者)
実態を探れば、旧ジャニーズのアイドルよりも、視聴率に貢献してくれそうな2組のK-POPグループ。さらに、YouTubeやSNSで絶大な人気を誇る「すとぷり」も出演することで、ガラリと視聴者層が変わりそうだ。今回の紅白が成功すれば、NHKでは旧ジャニーズ不要論が加速することになるのかもしれない。
(渡邊伸明)