ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)で描かれる“契約結婚”が話題になっています。
ストーリーは、新垣結衣演じる森山みくりが、津崎平匡(星野源)に仕事としての結婚(契約結婚)を持ちかけ、2人で生活を始めるというもの。妻が炊事に掃除などの家事をする代わりに、夫は給料を支払うという契約。ドラマの中では、家賃や食費・光熱費は折半、休暇や時間外手当などのルールも細かく決められています。
2015年度の独立行政法人・国立青少年教育振興機構の調べでは「結婚したくない」と考える20代男性は全体のなんと21.6%。つまり5人に1人が結婚したくないという時代なんです。そうした背景を考えると、この新たな結婚のカタチは「アリ」かもしれないと言えそうです。というのも、「結婚したくない」大きな理由として、「一人がラク」という考え方があるからです。
結婚すれば、互いに生活ペースを合わせたり、記念日を祝ったり、気持ちを読み合ったりなど何かと面倒なことは増えていきます。「だったら一人のほうが気楽に過ごせる」‥‥都会的生活環境で過ごす若者なら、そう考えるが人が増えるのも当然。結婚願望が薄れてくるのもうなずけます。
だったら自分の生活を乱されないようルールを決めて、業務として家事をやってもらうことができ、かつコミュニケーションもビジネスライクでOKな契約結婚は、意外と現実的な方法なのではないでしょうか? 恋愛・結婚を専門に執筆するライターに話を聞きました。
「最近の結婚のカタチは多様化しています。共働き夫婦でサイフは別々、家賃も生活費も折半という夫婦はイマドキ少なくない。それどころか、寝る部屋も別だったりします。もはやシェアハウスのような結婚生活です。また、遠距離結婚という夫婦もいます。夫は東京、妻は名古屋で、それぞれに仕事を持って生活をする。月に1度どちらかが会いに行き、食事をして1泊して帰る、という生活です。結婚はしたいけど、いつもべったり一緒だったり、自立した生活が崩されるのはイヤという男女が増えているんです」
週末だけどちらかの家に通う「週末婚」も最近聞く言葉だが、月末婚まであるとは‥‥。また、同棲したまま籍を入れない、事実婚に留まるカップルも増えているそうです。
「仕事をする上や、気持ちの上で、名字を変えたくないという女性の希望で事実婚をしている夫婦も多くいます。また、お互いの気持ちがいつまで続くかわからないし、結婚しても離婚するかもしれないからとドライに考えて、事実婚を選ぶカップルも‥‥」(前出・ライター)
男性も女性も、互いの仕事やプライベートな時間を尊重し合い、結婚による束縛からできるだけ解き放たれていたい。そんな合理的な結婚生活が増えているのも事実のようです。
あなたはどんな結婚のカタチが理想ですか?