今や、ちょっとしたメモもスマホを活用してデジタルで記録する時代。いや、文字でさえなく、音声で記録している人もいますよね。でも、TODOリストや日記を書く、感情を吐露する……といったことをノートなどに“手書き”で書き出すことには、実はさまざまなメリットがあるんです。
■脳が目覚める
考えても考えてもPCに何も打ち込めないときは、手書きに切り替えてみると、書き出した一つからさまざまなことを派生させて書き込むことができるようになるケースもあります。整理できていなくていい、殴り書きでいい、関係のないこともとりあえずちょっと離れたところに書いてみようなど、カテゴリーや書き方を気にせず書き出せるところが、アナログの大きなメリットです。
■時間を作り出せる
スマホの中にちりばめられたスケジュールやTODOリスト……。「予定に振り回されて何から手をつければいいのか分からない!」というときは、真っ白い紙に時間割を書いてみましょう。マストのタスクから順番にはめ込んでいくと、小さい文字なら入れ込めそうな隙間や大きな文字でしっかり時間を確保したい枠なども、視覚的に表現しながら整理することができます。絶対に見落とせないものは、文字色を変えたりシールを貼って強調したりすることで、“手をかけた”ものとして記憶に残りやすくなりますよ。
■自分と対話ができる
自分の字を見れば、そのときの感情までみえてきます。「この日はかなり切羽詰まっていたな」「このページは頭が冴えていたな」と振り返ることができますし、“今日の文字”で自分の感情をみつめることも可能です。心のバロメーターとして活用したり、感情を書き出して自分の気持ちに向き合ったりすることもできますよ。
デジタルではなかなかうまくいかないと感じたら、手書きを選んでみてはいかがでしょうか。「きれいに書けないかも」「続かないかも」と心配になるかもしれません。なので、まずは立派なノートではなく、ルーズリーフで始めてみましょう。不要なページは捨ててしまえるし、ページの間に新規の1枚を入れ込むことだって可能です。コピー用紙1枚からでも始められますので、手に取って思うがままに書き込んでみてくださいね。
(Nao Kiyota)