「オマエな、この世界におる限りはいろんなことを経験せなアカン。いろんなことにアンテナ張って、興味があるんやったら、そこに飛び込んで体験せなアカンし、気になるんやったら、見に行かなアカン」と、後輩芸人に語りかけたというのは、ダウンタウンの浜田雅功だ。そして、浜田がこの後に告げた“金言”に、感動の声が上がっているという。
それは、トークバラエティ「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)の、さる12月2日放送回に出演したお笑いコンビ・ミサイルマンの岩部彰によって明かされた。
岩部は、“芸人生活の中で最もシビれた瞬間”とのテーマで、私生活で世話になっている浜田の助言を紹介。2人っきりでしゃべっている時、まず、冒頭のように“アンテナを常に張って、興味があることはすぐ見にいき、体験すべき”と、浜田はアドバイス。続けてこう言ったというのだ。
「いろんなことを体験せなアカンねんけど、それにはやっぱり金がかかる。お金のせいで体験できひんかったっていう言いワケはしたらアカンで。だから、もし行きたい時に金がない時はオレに言いに来い。何でも体験させたる」
岩部は「めちゃくちゃ嬉しかった」と感動。番組MCの今田耕司も「カッコいい!」と、感じ入った様子で聞き入っていたのだった。
「浜田と後輩芸人の固い絆を思わせるエピソードは枚挙にイトマがなく、やはり吉本興業の後輩にあたる、お笑いコンビ・ライセンスの井本貴史は2013年5月放送の『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)で、食事の席で受けた感動的な言葉を紹介。お金に困っていた若手時代、満足に御飯すら食べられない井本は、浜田から『腹減ってんねんやったら、オレに電話してこい!』と告げられ、ほぼ毎晩食事を奢ってもらうことに。その際、浜田は『偉そうに言うつもりはないけど、オレといる時はエエもん食べろ。自分で御飯食べる時は、お金ないねんから、安いモノを食べろ。1番上と、1番下を知ることで、人間としての幅が広がるから』と助言。井本はこの言葉に甘え、浜田と食事をする時は『いつも高いものをご馳走していただきました』と感謝していました。ダウンタウンとしての経済的成功を、可愛がる後輩のために還元しているかのような関係性が伝わり、岩部のエピソードには『浜ちゃん、裏ではカッコいいことしてるんですね』『成功する人はやはり違うなぁ』『こんなセリフは自分の子供くらいにしか言えないな。浜ちゃんは器が大きいですね』などの絶賛が寄せられています」(テレビ誌ライター)
芸歴40年を超えながら、今も芸能界のトップランナーとして君臨し続ける背景には、後輩を魅了する確かな人間性があると言っていいだろう。
(木村慎吾)