冬には欠かせないエアコン暖房ですが、きちんと掃除をしておかなければ電気代が高くなる可能性もあり、日頃からのお手入れはしっかり行いたいものです。
とはいえ、慣れないことをして自分では掃除してはいけない箇所を掃除してしまい、思わぬ故障につながってしまうことも。そこで今回は、三菱電機の空調冷熱システム事業部の久田優美さんに、自分で掃除できるエアコンの箇所と方法を教えていただきました。
■自分で掃除できる箇所はどこ?
自分で掃除できる箇所は「前面パネル(本体カバー)」「吹き出し口・フラップ」「フィルター」の3つ。一方、エアコン内部の熱交換やファンの掃除は控えるべきです。誤った洗浄方法によって、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障などを引き起こすことがあるからです。むやみにエアコン内部を濡らすと、発火などのリスクもあるため注意しましょう。
■簡単な掃除方法
前面バネルは、取り外して水洗いをしたらやわらかい布で水分を拭き取り、風通しのよい日陰でよく乾かします。吹き出し口・フラップは、やわらかい布で乾拭きや水抜きをします。フィルターは、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗いをしてやわらかい布で水分を拭き取ってから風通しのよい日陰でよく乾かします。ブラシやたわしでゴシゴシこすらないことがポイントです。
くれぐれも消臭剤や抗菌剤などをスプレーするのは避けましょう。内部のセンサーや熱交換器の故障につながります。長年掃除をしていないなど、内部の汚れが気になるなら、エアコンクリーニング業者に依頼するとよいでしょう。