日本テレビ系の「グルメ特番」を巡り、ネット上で厳しい指摘が飛び交っている。12月24日に同局は「世界を味わい、世界を知る!世界未開グルメ」を放送。
韓国、インド、トルコ、セネガル、パプアニューギニアの五か国の「地元メシ」を紹介し、グルメを通して世界中とつながることを目指す3時間半の大型特番だ。
かたせ梨乃、佐藤栞里、野呂佳代らがリポーターを務めた同番組では3大陸で46日間の地元メシ捜索を敢行。グルメロケだけでなく、現地の人たちとの交流の模様も紹介された。
そんな同番組に関して、問題視されているのがタイトルだ。
テレビ関係者が語る。
「『世界未開グルメ』という番組名について『他国を見下しているのか』といった批判がSNSを中心に相次いでいるんです。『未開』という言葉には『まだ開拓されていない』という意味のほか、『野蛮』と同じニュアンスの『文明が行き渡っていない』という差別的な意味がある。不適切なタイトルであることは否めません」
もっとも、番組内ではロケ先の国を見下したような描写はない。
「制作側としては『日本に住む自分たちにとって未知のグルメ』という意図のネーミングで悪意はないのでしょうが、それなら『発見』や『探索』といった言葉を使えば済むこと。わざわざ誤解を招くタイトルにしてしまった背景には、問題があると気づけない深刻な教養不足があるように感じましたね」(前出・テレビ関係者)
内容的には盛りだくさんで興味深いポイントも多々あっただけに、何とも後味の悪い番組名であった。
(塚原真弓)