これまで“男性経験がないのでは”といった話がまことしやかに囁かれてきた堀北真希を、押しの一手で陥落させた山本耕史。古くは芸能界一の共演者キラー、最近では「橋本マナミの元カレ」というのが通り相場だった。
「山本は子役から大成した数少ない演技派俳優です。性格はまっすぐで、人付き合いがいい。飲み会で役者仲間に声をかけるとまず断る人はいない楽しい酒の飲み方をする。女優の戸田恵子、SMAPの香取慎吾、お笑い芸人の山口智充らは親友。人情家で面倒見もよく、芸能界の友人100人超えと豪語したこともあります」(芸能リポーター)
12歳年下の堀北を落としたのは、執念にも似た熱い思いを貫いた結果だった。
2人の出会いは6年前の連続ドラマ「アタシんちの男子」(フジテレビ系)。売れっ子女優でありながら、真面目で慎み深い。見た目以上の芯の強さと肝の据わり具合に、好意を抱いたという。だが堀北と敵対する関係の役柄なうえに、向井理らイケメン俳優揃いで、おいそれと近づけなかった。結局、その時にもらった連絡先は事務所の電話番号。あっさり玉砕した。翌年、スペシャルドラマ「わが家の歴史」に夫婦役で共演。二度目のチャンス到来と大喜びして、収録終了日に意を決して飲み会に誘った。が、あえなくひじ鉄を食らうことになる。
今年5月の舞台「嵐が丘」で再々共演。二度の失敗に懲りて、執念深く猛烈なアタックを開始した。
「フジテレビの『とくダネ!』に出演したときに、自ら明かしたんです。いかに難攻不落な鉄壁のガードだったかをね。まずは隣同士の楽屋を利用。ことあるごとに話しかけ、手紙好きな堀北にあてて40通も渡し続けたが、返事は1通も来なかった。食事や飲み会に誘っても『行きません』とこれまでと同じ対応。それでもお互い漫画好きであることや、マジックが特技であることなど、共通の話題が増えていき、仲良く話し込む姿が見られるようになりました。もっとも、千秋楽に山本が連絡先を聞いたところ、拒否された。強引に自分の連絡先を教えたら、その晩『真希だよ』とLINEに連絡が入ったといいます」(フジテレビ関係者)
堀北は真面目で家庭的で料理上手。子役からステージママとして山本を育て上げてきた実母の眼鏡にようやく叶った女優だったことから、山本のプッシュは止まらなかった。京都入りする堀北の新幹線を探り当て、車内で指輪を渡してプロポーズした。そのあとはトントン拍子で進行。8月初めから一緒に住み始めたという。
同居後の17日、「結婚してください」と書いた手紙を堀北に手渡したところ、初めて返ってきた返事には「よろしくお願いします」と書かれていたという。22日に代理人が婚姻届を提出、ゴールインとなった。まめで押しが強くサプライズ好き。山本が恋の勝利者になれた理由だ。
(塩勢知央)