1月2日、ビデオリサーチが昨年大みそかに放送された「第74回紅白歌合戦」(NHK)の平均世帯視聴率を発表。関東地区では第1部が29.0%、第2部が31.9%だった。
「今回の結果は、紅白が2部制になった1989年の第40回以降では第1部、第2部ともにワースト。第2部が40%を下回ったのは、これで9度目です。2022年と比較すると、第1部は2.2ポイント、第2部は3.4ポイント下がりました」(テレビ誌ライター)
視聴者からネット上に寄せられた意見を見ていくと、「テレビを見る人が年々減っているので、30%割れでも驚くことはないと思います」「知らないK-POPばっかり聞かされたり、旧ジャニもいないし、年配には毎年演歌系少ないし、そりゃあ視聴率落ちるでしょうね」といった声や「それでも今年の出演者とプログラムでこの視聴率は健闘したほうだと思います」など、特に驚くものではなく、時代の趨勢で仕方がないといったニュアンスのものが目立った。
「ただ、性加害問題から、昨年、『SMILE-UP.』と『STARTO ENTERTAINMENT』に分離された旧ジャニーズ事務所に所属するタレントが全て排除された影響は大きいことは間違いない。22年の紅白に出場したSnow Manは今年、紅白と同じ時間帯にYouTubeで生配信。さらにそのYouTubeライブ同時接続数が133万人超えと“日本記録”を樹立しましたからね。これは視聴率換算で約1%がSnow Manのライブ配信に流れたことになります。ほかにもSixTONES、なにわ男子など紅白出場経験のある旧ジャニーズグループも生配信を実施。それらを合計すると、概ね紅白の下落ポイントと重なるとも…。とはいえ、紅白の内容自体は、特に第2部では高評価の声も多いですよ。紅白はNHKプラスで見逃し配信もしているため、生放送で視聴することにこだわらない人が後で視聴する可能性もありますし、その傾向は年々高まっていると思われます。そう考えると視聴率下落は避けられなかったとも考えられます」(芸能記者)
こうなると、今度はNHKプラスでの視聴回数も気になってくるが…。
(柏原蓮)