お笑いコンビ・ダウンタウン(松本人志、浜田雅功)の固い絆と信頼が垣間見られた瞬間だった。週刊文春より、過去の性的行為の強要疑惑などを報じられている松本が活動休止を決めたことに関して、相方・浜田がラジオ番組から「待ってますよ」と初めて言及している。
松本は文春の記事を「事実無根」だとし、22日に同誌を発行する文藝春秋社、及び週刊文春編集長を提訴したと表明。この裁判に専念するべく、しばらくの間は芸能活動を休止することになるが、1月27日に放送されたラジオ番組「ごぶごぶラジオ」(MBSラジオ)では、ライセンス・井本貴史から「大変そうですね」と振られる形で、浜田が相方の活動休止に初めて触れた。「大変というかね。まぁまぁ」と語ると「何やねん、腹立つ。すぐ聞く~」とすぐに“浜田節”で返し、「大変です。このラジオも辞めようかな思って」とジョークも入れた。
また、「とりあえずね、あの人の代わりはいないので。戻ってくるまで自分ができることを一生懸命やろうかなと」「頑張って待ってますよ」と松本への信頼を口にし、復帰までの間は「相方募集しようかな。オーディション。取り急ぎ相方探して」とも言及。「一般も含むんですか?」との質問には「一般はアカンやろ!オレらの仕事舐めてんのか!」と突っ込み、「まぁでも、松本さんが戻ってきたらすぐに解散しますから」と、ダウンタウンとしての強い“コンビ愛”をにじませた。
「そもそも松本がお笑い芸人を目指したのは、浜田が高校卒業後に『まっつん、一緒に吉本行かへん?』と誘ったのが始まり。以来、現在までお笑い界をリードしているわけですが、浜田は2022年3月3日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、松本が新型コロナに罹患し初めて番組を欠席した際、『(松本の)代わり、言うのもねぇ』とあえて代役を呼ばなかったと話しています。これには『ダウンタウンDX』の田渕草人ディレクターが当日のSNSで、『今夜のダウンタウンDXは29年の歴史で初の松本さん無しのDX。松本さんがいないってなった時に浜田さんが「代役はいらん。俺一人でやる」って。超かっこいい』と、2人のコンビ愛が伝わるやり取りを紹介していましたね。ただ、コロナによる1度きりの不在とは違い、今回は裁判のためとあって、期間は年単位と言われ、浜田がコンビのレギュラー番組をどこまで代役不在でやり続けられるのかは未知数。ですが、ネットには『ダウンタウンの絆に感動』『変に松本をかばうわけでもなく、騒動に一切触れないのがやはり賢い』などの声が集まっています」(テレビ誌ライター)
芸歴42年目にして最大の危機を迎えたダウンタウン。松本と文春の裁判の行方次第だが、2人が再びお茶の間に笑いを届ける姿を見たいと願うファンは少なくない。
(木村慎吾)