子どもがテレビやYouTube、ゲームなどをしながらダラダラしていると、ついつい伝えたくなるのが「ちゃんとやること終わっているの?」という言葉。もちろん、すべきことに向き合うことはとても大切ですが、家でまったくくつろげないようでは、リラックスできるはずの家が苦しいだけの場所になってしまいます。では、ママたちのこんな思い、どうすれば解消されるのでしょうか?
■ダラダラ時間も重要と考える
決められたことをこなすのではなく、自分でやりたいことを決めて取り組む時間や、思いっきりリラックスして心身を充電させることも重要です。「ダラダラするよりも宿題をすることの方が有意義だから……」と自分で決めて、子どもの行動する機会を奪うばかりだと、自分では何も考えず、言われたことだけに取り組む毎日になってしまいます。これでは、主体性や人生を楽しむ力を育むことができないのです。
■家は心の安全基地であると考える
学校に通い、習い事に行く毎日では、子どもはいつも「外」にいて、心理的に安心・安全な時間が少ないものです。家で思いっきり心身を休めることができる子は、翌日も思いっきり外で頑張ることができます。家で過ごす時間すべてが、コントロールされた“頑張るべき時間”になってしまうと、安全基地の役割を担えないのです。
■鍛えるべきは「切り替え力」と考える
ダラダラしていることが悪いという考え方ではなく、「ダラダラするときは思いっ切りダラダラし、時間を決めて切り替える」というサポートがオススメです。すべきことから離れて自分が過ごしたい時間を思いっきり満喫したうえで、限られた時間の中ですべきことにも向き合うためのスキルを磨いてあげましょう。
ダラダラする時間にも意味があることを分かった上でのサポートができれば、バランスのよい落とし所をみつけやすくなります。子どもが苦しくなり過ぎず、前向きにすべきことに取り組めるよう調整することで、お互いのイライラを軽減させてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)