いよいよ花粉のシーズン到来ですね。2024年の花粉の飛散開始は、暖冬の影響で例年より早い傾向にあるといわれています。すでに、花粉症の症状が出ている人もいるのではないでしょうか。
慶應義塾大学病院漢方医学センター医局長の堀場裕子さんによると、花粉症対策のひとつに、漢方薬を使う方法があるのだとか。漢方薬は体質的な部分から根本的に改善して症状を緩和するものであるため、花粉が飛散している時期に限らず、まだ飛散が本格化していない時期でも継続して服用することで、体質を改善して身体を整えることができるとされているそうです。
でも、なかなか自分で市販の漢方薬を選ぶのは難しいですよね。そこで、堀場さんのアドバイスがヒントになります。どんなものがよいのか、詳しくみていきましょう。
■「抑肝散(よくかんさん)」
花粉症の症状によるイライラ、不眠には、神経の昂りを鎮める漢方薬「抑肝散」が効果的とか。
■「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」
身体の不調を整え、体質改善に効果のある当帰芍薬散は、冷えやむくみの改善効果が期待できるそうです。
■「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」
水っぽい鼻水やくしゃみが止まらない人は、小青竜湯を試すといいそう。
■「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」
花粉による目・鼻のかゆみには、越婢加朮湯がいいそうです。皮膚や粘膜の炎症を抑えて、かゆみを緩和する効果があるとのこと。
いかがでしたか? 花粉の飛散量が少ないうちに体調を万全に整え、花粉症を乗り越えていきましょう。