フリーランスや自営業者、副業の所得が20万円を超える人などが行う必要のある「確定申告」。今年は2024年2月16日から2024年3月15日までが所得税の確定申告期間ですが、インボイス制度がスタートし、「今年の確定申告は大変」といわれています。どういった点が大変なのか、これまでとどう変わったのか、詳しくみていきましょう。
■2024年の確定申告の変更点とは?
2023年10月からインボイス制度が始まり、これまで免税事業者だった人でも、適格請求書発行の登録事業者は、原則として消費税の申告を行う必要があります。
消費税の確定申告とは、課税事業者の個人や法人が納めるべき消費税額を計算し、税務署に申告する手続きのことです。「消費税及び地方消費税の申告書」を提出し、納税額を確定させるのです。ちなみに、個人事業者の2023年分の消費税及び地方消費税の確定申告書の提出期限は、2024年4月1日です。
しかし、こうした状況であっても、クラウド会計ソフト『freee』を提供するフリーが行った調査では、課税事業者になった個人事業主の中には、「消費税申告の必要性について知らない人も多い」のだとか。
■初めての消費税申告を乗り越えるには?
今年初めて消費税の申告が必要になり、「どうすればいいのか、右も左も分からない」という人もいるのではないでしょうか。そうした中、さまざまな企業がサポートのための会計ソフトを提供したり、セミナーや勉強会などを開催したりしています。
例えば、フリーではfreeeの新機能『消費税申告ライト』を提供。これは、所得税の確定申告が完了した後に続けて消費税申告が行える機能で、4ステップで作成から申告までできるものです。
また、フリーでは“スモールビジネスを、世界の主役に。”というミッションを掲げており、個人事業主などが孤独や不安を感じることなく事業に集中できるよう、会計ソフト以外でもサポートを行っています。
今年は個人事業主の確定申告を応援する「『やさしい確定申告』10大プロジェクト2024 by freee」を2月に開始。参加無料の『freee会計使い方教室』をオンラインで毎平日に開催したり、“オールfreeeデイ”としてみんなでレシート処理を行う機会を設けたり、フリー社員や税理士がYouTubeでライブ配信をしながら個人事業主の悩みを解決する『まるわかりLIVE』を毎週行ったりと、個人事業主などをサポートするサービスを計10個提供しています。
他に、会計ソフト大手のマネーフォワードは、2024年1月よりクラウド型確定申告ソフト『マネーフォワード クラウド確定申告』で、確定申告に関する相談を税理士にチャットで行える「業務・税務サポート」の提供を開始するなどしています。
初めての消費税の申告と共に所得税の確定申告もあって、大変な思いをしている人も多いはず。そんな人は、これらのサポートを積極的に活用して、ぜひ乗り切ってくださいね。