腸活で花粉症卒業!食事が肝となる腸とアレルギーの関係とは

 数年前から注目されている腸活。

 何となく健康によさそう、ダイエットにもなりそうと思っている方が多いですが、実はアレルギー対策としてもおすすめだとご存じでしたか?

 今年は暖冬のためスギ花粉が例年よりも早い&多く飛んでいるので、スギ花粉に悩んでいる方もぜひチェックしてください。

●アレルギーは生活習慣によっても発症する

 アレルギー性疾患として挙げられることの多い、花粉症、食べ物のアレルギーやアトピーは、体内に侵入したアレルゲンをやっつけようと免疫細胞が反応することでかゆみや腫れ、くしゃみ鼻水を引き起こします。異物に対しての身体の防御が過剰反応した結果です。

 最近は大人になってからアトピーやアレルギーを発症する方が増加しており、これは腸内のバリア機能の低下によりアレルゲン物質が腸壁から侵入しやすくなり、身体が反応しやすくなっていることが原因のひとつだといわれています。

●腸活の要となるのは「腸内細菌」

 アレルギーの原因の1つが腸にあるのであれば、腸をケアすることで対策ができますね。腸活は具体的に何を始めたらいいかわからない方もいらっしゃると思いますが、意識すべきは善玉菌の過ごしやすい環境づくりです。

 腸内細菌バランスを調べるキットも発売されていますが、そこそこの値段(だいたい2万円前後)がするので、日常的な状態チェックは便やおならで確認しておきましょう。

・便の色や形

× 黒に近い色や黄色すぎるもの

× 水分のない固い便や、逆に水っぽい便

便は明るめの茶色が健康な便です。

・便やおならのニオイ

×ニオイが気になる場合は腸内環境がよくない証拠

 腸内の状態は腸内フローラ(腸内細菌叢)という言葉で示されますが、善玉菌と悪玉菌バランスで大きく変わります。この2種に加えてどちらにも属さない中間勢力である日和見菌(ひよりみ菌)というのがいて、日和見菌は普段は害がないのですが、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化すると一緒に増殖したり毒素を吐いて身体に害を及ぼします。

 ふだん私たちが食べている食べ物は、私たちの栄養であると同時に腸内細菌たちのエサになります。気を付ける点はたくさんあるのですが、腸内環境が悪化しやすいものをざっくりいうと、

・脂の多いお肉

・加工食品(ハムなど)

・インスタント食品

・揚げ物など高脂質のもの

・砂糖入りの食べ物

・多量の唐辛子など刺激物の過剰摂取

・小麦

 腸活においては、このあたりをまずは気を付けましょう。小麦に関しては特に気を付ける点があるので、この後、次回の更新記事でご紹介していきます。

(安藤恵美)

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