少しずつ春らしくなってきましたが、今時期のお悩みは、なんといっても花粉!
花粉症の方はお花見どころではないですよね。花粉症は年によってつらさが変わることも多いと思うのですが、実は花粉そのものの影響だけでなく、腸の状態でアレルギーの反応も変わるんです。特に食生活がアレルギーに大きな影響を及ぼすのですが、その中でも要注意なのが、小麦製品に含まれるグルテンという物質。小麦に食物アレルギーがなくても、腸に負担をかけている場合があるのです。
健康に関心がある方だと「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがあると思いますが、アレルギー症状に、このグルテンというものが関わっています。
●小麦製品に含まれるモチっとした食感のもとがグルテン
グルテンは小麦に含まれるタンパク質で、グルテニンとグリアジンという二種類の物質が絡み合ってできたものです。
パンやうどんなど、小麦製品は作る過程でよくこねるものが多いのですが、水と混ざることでこの2種類の物質が混ざってグルテンになります。
うどんのコシや、パンのもちもち感などおいしい食感はグルテンのバランスによるものです。
グルテン自体は直接害があるわけではないので、大半の方は食べても何ともないのですが、グルテンは消化されにくくコシやもちもち感を作るほど粘着性を持っているので、腸の粘膜部分である腸壁にくっつきやすくなります。
そうすると、いらないゴミが腸内にたまっていることになるので悪玉菌が増えて腸内環境が悪くなったり、腸壁の免疫が落ちて目に見えない炎症を起こすことがあります。
腸は食べ物を吸収する部分なので、その粘膜がダメージを受けると栄養を吸収する際に過敏に反応しやすくなり、それがアレルギー反応を引き起こしやすくなったりするのです。
特に花粉シーズンなど刺激が多い時期は腸が弱っているとデメリットが多め。
小麦は調味料などにも使われていて完全なグルテンフリーは大変なので、毎朝パンの方はおにぎりに変えてみるなど、調子が悪い時期は腸内環境を見直すという意味で少しグルテンフリーを意識してみるのもおすすめです。
それでちょっと体調がすっきりするかも!という方はグルテンの影響を受けやすい方なので、体調を見ながら定期的に意識してみましょう。
(安藤恵美)