腸活に役立つ!短鎖脂肪酸の研究から見えてきた“食べるべき食品”とは?

 最近、話題となっている「短鎖脂肪酸」。腸内に“痩せ菌”を増やすといわれていて、痩せやすい身体づくりを目指す人たちから多くの関心が寄せられているようです。

■3月4日を「短鎖脂肪酸の日」と制定

 短鎖脂肪酸の研究や普及を行う江崎グリコは、3月4日を記念日に制定したことを発表。短鎖脂肪酸を生み出すライフスタイルを、生活者により普及していくことを目的にしているのだとか。ちなみに、3月4日には短鎖の「サ(3)」と脂肪酸の「シ(4)」をかけているそうです。2024年2月28日には記念日制定セレモニーが執り行われ、同時に専門家による講演やメーカー各社における研究成果の発表が行われました。

 短鎖脂肪酸の研究を長年行うメタジェンの代表取締役社長CEOで慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授である福田真嗣さんによると、短鎖脂肪酸には肥満抑制や免疫活性化、アレルギー抑制、排便改善、持久力向上、炎症抑制、疲労軽減、肌荒れ抑制など、さまざまな効果が報告されているのだとか。

 また、福田さんは「人によって腸内環境はまったく異なるため、よい腸内環境を作るためにはそれぞれに合った食品を摂取し、短鎖脂肪酸を増やすことが大事」と述べています。具体的には、オリゴ糖と食物繊維の組み合わせが効果的なんだそうですよ。

■ホクトとカルビーの取り組みと研究成果

 ホクトや帝人、カルビー、森下仁丹なども短鎖脂肪酸の研究を行っているようで、その研究成果や取り組みを紹介しています。

 ホクトは、きのこの継続摂取による短鎖脂肪酸の増加と免疫機能の増強に関する研究報告を行いました。これによると、ヒトでの臨床試験により、食物繊維がたっぷり含まれるきのこを毎日食べることで腸内環境と免疫機能がよくなることが分かったそうです。

 カルビーは、シリアルの継続摂取による腸内環境や排便回数に及ぼす影響に関する最新研究結果を発表。同社のフルーツグラノーラは食物繊維・鉄・ビタミン・ミネラルを多く含んでいますが、女性がこの商品を摂取したことによって、排便回数や排便量の増加、睡眠の質の向上、お腹の張りの減少が結果としてみられたそうです。

 腸にとってよいものを積極的に摂り入れることで、さまざまな健康効果が期待できるのはうれしいですね。ここで紹介した食品を参考に、ぜひ短鎖脂肪酸を増やす“腸活”にチャレンジしてみてくださいね。

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