面白いドラマが目白押しと話題の今期、なかでも話題なのが新垣結衣「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)と、石原さとみ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)による旬の女優対決だ。
8週目の時点で視聴率対決は新垣の6勝2敗。最高視聴率も第8話で16.1%をマークした新垣が、13.2%止まりの石原に勝っている状況だ。だが「新垣vs石原」という直接対決で見た場合、この勝負は石原に軍配が上がるという声もある。その理由をテレビ誌のライターはこう分析する。
「ドラマの視聴率では主役のみならず、二番手俳優の存在も重要です。その意味で『逃げ恥』は音楽ファンから絶大な人気を誇る星野源の起用が、この大ヒットに繋がっていると言えるでしょう。一方で『校閲ガール』は若い女子から絶大な支持を受ける菅田将暉を起用しているものの、数字にはいまいち繋がっていないようですね」
この証言はネットでの検索回数からも明らかだ。新垣、石原、星野、菅田の4人で比較した場合、最も検索される頻度が高いのはなんと星野なのである。しかも火曜日に検索回数がぐっと増えており、新垣とのタッグで「逃げ恥」の人気を押し上げているのは確実だろう。
その一方で菅田が検索される回数は、星野に比べて5分の1ほどに過ぎない。しかもドラマが放送される水曜日に数字が伸びるわけでもなく、視聴率にはあまり貢献していないと推測できる。つまり「校閲ガール」の好調は、新垣+星野という強力タッグに一人で立ち向かう石原の実力を示していると言えそうだ。
(白根麻子)