STARTO ENTERTAINMENT(旧ジャニーズ事務所)イチのアニメオタクで知られるのは、Kis-My-Ft2(キスマイ)の宮田俊哉。ジャニーズJr.(現・ジュニア)時代はアニメ好きを公言しないよう、事務所関係者から釘を刺されていたが、すでに解禁。入所歴23年のベテランとなった現在は、ソロの仕事の大半がアニメとなった。
声優デビューは、2020年10月に公開されたアニメ映画「劇場版BEM~BECOME HUMAN~」。以降は順調にキャリアアップしていき、22年は「デリシャスパーティ・プリキュア」(テレビ朝日系)、23年は「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」(TOKYO MXほか)。今年1月期は「カードファイト!! ヴァンガード Divinez」(テレビ東京ほか)で初の主演。7月期は「キン肉マン」シリーズの新作「完璧超人始祖編」(TBS系)で、悪魔超人のブラックホール役。10月期は「パーティーから追放されたその治癒師、実は最強につき」(ABEMA)。6月14日に公開される映画「ブルー きみは大丈夫」ではハリウッド映画の吹替声優を務め、今年だけで4作と大車輪の活躍だ。
4月28日には、超巨大イベント「ニコニコ超会議2024」(千葉・幕張メッセ)で「キスマイ宮田のニコ生やったってit’s Alright!」の公開生放送。「ニコニコ動画アワード2023」でボカロ賞、歌ってみた賞、踊ってみた賞、バラエティ賞の4部門で4冠を受賞したため、トロフィー授与式に登壇する。
「ボカロ賞は獲って当然です。2年前に『あんみつ』の別名義で、ボカロのプロデューサーとしてデビューしていたのですから。2作目『たまゆらの恋』は、『ボカコレ2022冬』で15位にランクイン。10万回以上の動画に与えられる“ニコニコ動画殿堂入り”を果たしました。すごいのは、キスマイ宮田であることを伏せていた点です」(ウェブライター)
「たまゆらの恋」は、メロディ制作に2週間ほど、歌詞は1、2時間ほどでできあがったというから、ボカロプロデューサーとして優秀。アレンジは、「からくりピエロ」や「恋愛裁判」ほか代表作が多い大人気ボカロPの「40mP」。特徴は、パソコンで制作しながらも手作り感があふれているメロディライン。もともと宮田は、歌詞や物語を描くのが趣味とあって、その才能をフルに生かした格好だ。
5月24日には、「境界のメロディ」で念願の小説家デビューも果たす。アニオタがついに「先生」と呼ばれる地位まで上りつめる。
(北村ともこ)