「これは深夜ドラマとは思えない!」そんな声がネット上にあがり始めた深夜ドラマ「滅相も無い」(TBS系)。ある日突然、日本各地に7つの巨大な「穴」が現れた。そんな「穴」を神と信仰する教祖は「穴の中には救済がある」と言い、信者となった8人の男女はリゾート施設に集合。「穴」に入るためには「なぜ穴に入ろうと思ったか」を話し記録しなければならないことから、8人はお互いの人生の一部を知ることになっていく。
演劇によく使われる「場面転換もそのまま観客に見せる」手法や、限られた出演者が違う役を何役も演じるといった手法を使い、それが映像に落とし込まれているため、これまでに見たことのないSFヒューマンドラマに仕上がっている。「“穴”の教祖小澤」に堤真一、「怒れない川端」は中川大志、「思い出す菅谷」は染谷将太、「田舎暮らしの松岡」は上白石萌歌、「帰国生の青山」は森田想、「取り返しがつかない渡邊」は古舘寛治、「起業家の真吾」は平原テツ、「好奇心の井口」は中島朋子、「夢うつつの岡本」は窪田正孝、ナレーターは津田健次郎。
役名とそれを演じる役者メンツを見ただけでも「とんでもない感」が伝わるのではないだろうか。
「2019年放送の古田新太主演ドラマ『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)、2022年放送の吉田羊主演ドラマ『きれいのくに』(NHK)などの一風変わった印象の脚本や、2022年公開の映画『わたし達はおとな』では脚本だけでなく監督まで務めたことで大注目されている加藤拓也氏が脚本・監督を務めたこのドラマは、現在のテレビドラマ界に風穴を開けてくれるのではないかと、業界内では非常に期待されている作品です」(テレビ誌ライター)
ネット上には「演劇をテレビでやろうとしてる感じ」という声が多いようだが、まずは試しに見てみてはいかがだろうか。