「芸人とYouTuber」の“どちらが面白いか?”議論が白熱する中、格闘家でYouTuberという異色のキャリアを歩む朝倉未来は、独自の見解で「YouTuberのほうがスゴいと思っちゃう」と語っている。
お笑いコンビ・霜降り明星の粗品による「YouTuber、おもんない」発言を機に勃発した、このテーマ。千鳥の大悟も、粗品の言葉を受け、「YouTuberは芸人になれんかった奴らの集まり」などと表現し、大きな反響を呼んでいた。
そうした中、本業の格闘家としてもトップクラスの実績を誇り、YouTubeチャンネルにはメインやサブを含め、累計420万人以上の登録者を抱える朝倉が、この議論に参戦した。
朝倉は6月1日までに更新したサブチャンネルの動画内で、自身を「格闘家がYouTubeをやってるだけ」と位置付け、「YouTuberって、プレイヤーであり、プロデューサーでもあるわけ。テレビでいうと、お笑い芸人さんって、放送作家が考えた番組に基づいて、プレイヤーとして出てるじゃん。でも、YouTuberって、両方の側面を持ってないといけないわけ」と、よりマルチな能力が求められるのはYouTuberだと語る。
続けて「企画力と、プラスで、自分もプレイヤーとしてやってるわけじゃん。その2つを持ってるっていうことはさ、芸人さんよりスゴいと思うけどね」「土俵が違うよね。プレイヤーとしての実力だけを言うんだったら、明らかに芸人さんのほうがおもろいでしょ、それは。でもマルチな才能はYouTuberのほうがあるよね」と分析し、「職業的にどっちかスゴいかって言ったら、オレはYouTuberのほうがスゴいと思っちゃうけどね」と結論付けている。
「朝倉は格闘家やYouTuberとしての活動のほか、減量サプリや育毛剤、宅配冷凍弁当の販売、エステサロン、アパレルブランド、ジュエリーブランド、オンラインサロンなどと多岐にわたる事業を展開しており、その年商を『30億円ぐらいですかね』と告白したこともあります。彼のように、実業家としての顔も持っているYouTuberからすると、もはや“おもろいかどうか”という芸人寄りの土俵からの二元論には興味すら抱いていないでしょう。同じく複数の事業を展開する、登録者490万人のYouTuber・ヒカルも、粗品や大悟らの指摘に対し、5月28日の動画内で『(芸人が)オレにもなれないですからね。あと、オレは(芸人に)なりたくない、別に』『全然、オレのほうが上』と反論。朝倉やヒカルのようなタイプのYouTuberにとっては、芸人の存在は“おもろいことを言ってればいいだけの人でしょ?”という印象が強いのかもしれません」(テレビ誌ライター)
比較論ではなく、それぞれがみずからの仕事に誇りとやりがいを持ち、どれだけの幸福感を得られているのかという部分が最も重要だと言えそうだ。
(木村慎吾)