2020年10月にひき逃げ事件を起こし、地上波から姿を消していた伊藤健太郎。そんな伊藤が4年ぶりに地上波ドラマに復活した、森本慎太郎主演「街並み照らすヤツら」(日本テレビ系)が6月29日に最終回を迎えた。
伊藤が演じたのは、活気を失っていた自身の地元であり、幼なじみの正義(森本)らが偽装強盗まで起こして活性化しようとしている「虹色ロード商店街」を潰してショッピングモールの建設を進めている、商店街会長の息子・大村光一。最終回ではショッピングモールの建設が決まり、虹色ロード商店街は立ち退きが決定するも、正義の提案によりショッピングモールの1階に虹色ロード商店街が残されることに変更された。しかし商店街の人々までこれまでの2倍の家賃を支払わなければならなくなるため、「いずれは出ていくことになるだろう」と不穏なナレーションでサラリと説明されることに。さらに正義と彩(森川葵)が営むケーキ店「恋の実」は、店の近くにある地蔵を移動させることができずそのまま。初回からずっと虹色ロード商店街を見つめてナレーションをしていたのは、その地蔵だったことが明かされた。
視聴者からは、ご都合主義的な終わり方をしたドラマ自体に批判の声はあるものの、「伊藤健太郎ってやっぱり上手いな」という声がしっかりとネット上にあがっている。中には、福原遥と水上恒司がW主演して大ヒットとなった映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」に出演していた伊藤の演技を振り返り、「『あの花』でも伊藤の演技力は光っていた」と言い出す声まであるようだ。しかし、それと同じくらい伊藤の出演に対して拒否反応もあるようだから、まだしばらくはブレーキを踏みながら地上波作品に出演するスタイルが続きそうではある。
(津島修子)