6月30日に放送された高橋一生が主演を務めたスペシャルドラマ「ブラック・ジャック」(テレビ朝日系)に、ある「考察」が相次いで視聴者からネット上にあがっている。
それは“テレビ朝日はNHKの「岸辺露伴は動かない」のように年1回放送で継続したいのではないか”というもの。ビジュアルコンセプト・人物デザイン監修・衣裳デザインが「岸辺露伴シリーズ」と同じ柘植伊佐夫氏が担当していたこともあり、この2作品を「似ている」と感じた人が少なくなかったようだ。
また、放送前から何かと話題になっていた、原作から改変されて女性設定となり、石橋静河が演じたドクター・キリコに対しては、「出番が少なくて安心した」とする声がある一方で、「できれば森山未來のドクター・キリコが見たかった」という声が少なくないことも注目に値する。
何しろ森山と言えば、2020年12月29日放送の「岸辺露伴は動かない」(NHK)で、露伴(高橋)の同僚マンガ家である志士十五を大好演。担当編集者から「くしゃがら」という言葉を使用禁止と言われるも、そんな言葉は知らない、知らないから知りたい、使いたいと「くしゃがら」にとりつかれていく様子と、高橋と森山が作り上げる「岸辺露伴の世界観」に多くの視聴者が心を動かされたことが記憶に新しいのだ。以下、森山をドクター・キリコ役に推す視聴者の声を紹介しよう。
「岸辺露伴テイストにまとめたいなら、ブラック・ジャックを演じる高橋とドクター・キリコを演じる森山のヒリヒリした対立を見てみたかった」
「キリコは森山未來さんが似合いそうなんだよなぁ。高橋一生とも『くしゃがら』の時みたいに、いい感じの空気感を醸しだしてくれそうだし」
「ブラック・ジャックとキリコは相反する思想の持ち主だけど、2人にしかわからない死生観があるから、『くしゃがら』の時のように高橋一生と森山未來がよかった」
熱い「岸田露伴」ファンの心理は、大いに理解できるが、もし「ブラック・ジャック」の続編が放送されるとしても、さすがにキャストが変更されることはまずないだろう。悲しいけれど。
(津島修子)