NHK朝ドラ「虎に翼」のさる7月1日放送回で間をたっぷり持たせた、実に印象的な登場シーンで話題になった岡田将生。岡田扮する星航一は、史実通りなら、伊藤沙莉扮する寅子の再婚相手となるはずだが、寅子と自身の父でもある最高裁初代長官・星明彦(平田満)の本の改稿作業をして距離を縮めて以降、しばらく目立った登場シーンがない。ここからがまた一波乱も二波乱もありそうだが、いちはやく、岡田について考察した本サイト記事は大きな反響を呼んだ(6月4日配信)。
これまでの45話は盛大な前フリだったようなもの。ネット上にはそう指摘する声まであるのが、放送中のNHK朝ドラ「虎に翼」だ。
伊藤沙莉演じる主人公・寅子のモデルとなった、日本で初めて女性として弁護士、裁判官、裁判所長をそれぞれ務めた三淵嘉子の史実を見れば、冒頭のような声があがるのも当然かもしれない。寅子(伊藤)は46話からこそ法曹界を開拓し、女性たちのための家庭裁判所の設立へと奔走するからだ。
さらに寅子は優三(仲野太賀)亡き後、岡田将生演じる星航一と再婚するという人生のイベントが待ち受けている。
「寅子を演じる伊藤は、2020年から放送されたドラマ『いいね!光源氏くん』(NHK)シリーズでは、共演した千葉雄大と親睦を深めたことでバッシングされ、22年放送のドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)では、同名の原作マンガがドラマ化のために設定変更が行われ、菅田将暉演じる主人公の久能整に伊藤演じる風呂光聖子刑事が恋心を抱くという、原作にはない内容が盛り込まれたことで、女性を中心に視聴アレルギーを叫ぶ人々がネット上に現れ、かなり痛い目に遭っています。そのため一部では『寅子と航一の結婚で沙莉がまたバッシングされそう』『岡田将生が伊藤沙莉と結婚するわけじゃないのに、ヤキモチを焼いたファンが千葉雄大や菅田将暉の時みたいにギャーギャー騒がないといいけど』などと伊藤を心配する声があるようです」(女性誌記者)
岡田演じる星航一のモデルになった三淵乾太郎は自身も裁判官だが、初代最高裁長官・三淵忠彦の長男であり、千代田生命保険社長の兄でもある、いわゆる“良家のおぼっちゃま”。温和な性格だが笑顔の奥の本心は誰にもわからないという設定だけに、どんな航一になるのか楽しみだ。