7月22日、目黒蓮主演月9ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)第4話が放送された。学生時代につき合っていた恋人・水季(古川琴音)が生んだ娘・海(泉谷星奈)となるべく一緒にいることを決めた、目黒蓮演じる夏。有村架純演じる弥生も、大竹しのぶ演じる水木の母・朱音も、自分の意見をはっきりと言葉にするキャラクターなのに対し、夏(目黒)は自分の気持ちがなかなか定まらず、”意志の強い女性に挟まれたおとなしい男性”に見えてしまう中、ネット上にはあることに気付いた人が少なくないようだ。
それは「夏がしゃべるとまるで『silent』の想がしゃべってるみたい」「夏も想も同じ目黒蓮が演じているとはいえ、話すと同じ人みたい」といった、「夏と想の相似」に気付いた人々が声をあげ始めているのだ。
2022年に放送された大ヒットドラマ「silent」(フジ系)では耳が聞こえなくなり、声は出せるものの声を出さずに、ほとんどの場合は手話でコミュニケーションをとる想を好演した目黒。その時の演技力や社会に与えた影響力の大きさから、「海のはじまり」での主演が決まったわけだが、旧ジャニーズ事務所の先輩たちと同様に「どの役を演じても目黒蓮」のレッテルを貼られそうになっているのだ。
夏と想は”優しい”という性格がよく似ているので、おっとりとボソボソ話す口調が似てしまうのは仕方がないのかなとは思う。「silent」の後に出演した「トリリオンゲーム」(TBS系)で演じたハルこと天王寺陽は、コミュニケーション能力に長けた天性の人たらしというキャラだったため、「silent」の想に似ていると指摘する声は皆無だったが、今回は「silent」の想とキャラ的にも似ている部分があるし、脚本家も同じなのだから、似てしまうのは“必然”なのかもしれない。
(津島修子)